BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 

「小規模でクリプト・ネイティブに」

著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」で知られるYuga Labsは26日、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。

Yuga Labsの共同創設者で2月よりCEOも務めるグレッグ・ソラノ氏は、リストラを発表する社内メモをXで公開し、次のようにコメントしている。

私はYuga Labsを変革し、ルーツを取り戻すことに全力で取り組んでいる。これは難しい決断を下すことをも意味する。最も困難なのは、才能あるチームメンバーに別れを告げることだ。

ソラノ氏は、今回の動きの背景について同社は「より小規模で、より機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする必要があるとしている。

創業時からYuga Labsが持っていたクリエイティブ第一の精神が、「迷路のような企業手続き」によって後景に追いやられているとも続けた。

また、以前はクリエイターロイヤリティなどについて好環境の中で事業を行っていたが、現在はより困難な環境となっており、事業を一から立ち上げ直す必要があるともしている。

Yuga Labsは、ダニエル・アレグレ氏がCEOを務めていた2023年10月にも人員を削減し、「Otherside」の開発に集中的に取り組むとしていたところだ。

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メタバースゲーム「Otherside」に注力

ソラノ氏は、Yuga Labsの今後の変革プランについても言及した。ゲームスタジオ「Faraway」へ一部のIPを売却したことで、独自メタバースゲーム「3D Otherside」の開発について集中できるようになったことを挙げている。

その他の計画については今後まもなく発表する予定だとも述べた。

ゲームスタジオ「Faraway」は、Yuga Labsのゲームについて開発を請け負ったこともある企業だ。Yuga Labsは4月18日、NFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」のIPを同社に売却している。

関連: Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却

Othersideとは、Yuga Labsの立ち上げたメタバースプロジェクトで、ユーザーが様々なゲームや体験を構築できる「コミュニティ主導」プラットフォームとして開発が進められているところだ。

2月29日には、ユーザーがメタバース内で1万体のアバターを操作したり仮想世界内を歩き回ったりすることができるイベント「APES COME HOME」を実施している。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

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