可能性を最大限に発揮
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは18日、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権(IP)を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
We have some exciting news to share. Our friends @Farawaygg are acquiring the HV-MTL and LoTM brands, where they’ll focus on rewarding these communities. To help manage this transition, @EverydayZukini will be joining the Faraway team as the new CPO.
— Yuga Labs (@yugalabs) April 17, 2024
More info in the thread… https://t.co/twXnFsUYG1
エキサイティングなニュースがある。 私たちの友人である Farawayが、HV-MTLとLoTMのブランドを買収し、これらのコミュニティに報いることに専念することとなった。 この移行を支援するため、@EverydayZukini(注:Yuga Labsの最高ゲーム責任者Spencer Tucker氏)が新たなCPOとしてFarawayチームに加わる。
Farawayは、100人以上の開発者やデザイナー、プロデューサーから成るゲーム会社で、米ベンチャーキャピタルSequoiaやa16zからの支援を受けている。同社は「プレイヤーに報酬を与える相互運用可能なゲームと経済のエコシステムを構築する」ことを使命に掲げている。
Yuga Labsの共同創設者で最高経営責任者のGreg Sloano氏は、Farawayの二人の創設者について、「仮想通貨ネイティブであり、本格的なゲーム開発の経歴を持ち、ゲームをライブ運用し、公の場で構築する活力を持っている」と高く評価。そしてその背後には100人超のチームが「足並みをそろえて」控えていると述べた。
Yuga LabsとFarawayは、以前から緊密な協力関係にあり、FarawayはMutant Ape Yacht Club をテーマにしたゲーム「Serum City」 を開発した経緯がある。両社はYuga LabsのIP使用について、1年以上協議を重ねてきた結果、HV-MTLとLoTMが「真のゲームDNA」をもつFarawayの管理下に置かれることで、「その可能性を最大限に発揮させる」ことが、明白になったという。
関連:Yuga Labs CEO、メタバースゲーム「Otherside」に全力投入を表明
4,000超のNFTをバーン
FarawayへのIP売却の一環として、 Yuga Labsは、 同社のウォレットに保有されていた未公開のHV-MTLに関連するNFT4,295個をバーン(焼却)した。HV-MTLのNFTの総供給量は 30,000 個で、今回バーンされたNFTは総供給量の14%にあたる。
NFTランキングサイト「NFT Floor Price」によると、買収のニュースによりHV-MTLの下限価格は16%下落したが、Yuga Labsによるバーンが進むにつれて、最低価格は31%上昇し0.064 ETH(執筆時現在 28,399円)となった。
FarawayはHV-MTLとLegends of the Maraを発展させるための、最初の目標として、コレクションを構成する主要なNFTに、できる限り多くの実用性をもたらすことを掲げている。
同社は手始めに、プレイヤーがFarwayのネットワーク上で「相互運用性のある新しいアクティベーション」に参加することで、報酬を獲得できる新しいポイントシステムを導入すると発表した。
緊密な連携
Farawayは、HV-MTLに加え、Yuga Labs がフォーカスするメタバースゲーム「Otherside」の以下のNFTコレクションを所有することとなった。
- Sewer Passes
- Otherside Vessels
- Otherside Maras
- Otherside Kodamaras
- Otherside Ship Parts
- Otherside Catalyst
- Otherside Partner Loot
Faraway は、コミュニティからのフィードバックに基づいて、HV-MTLと上記NFTの取引をNFTマーケットプレイスのOpenSeaとBlurで可能にすると発表した。Yuga Labsは、Othersideの中心的なコレクションであるKodaを所有しているが、Farawayのポイントシステムにも参加する予定だという。
Otherside はこれらのブランドの中核として機能するものであり、「相互運用性を確保する」ため、 Faraway と緊密に連携していくとYuga Labはコメント。両社のスムーズな連携のため、橋渡し役として、またブランドへのフォーカスを促進するために、最高ゲーム責任者Spencer Tucker氏が、Farawayの最高製品責任者に就任する。
相互運用可能な資産は YugaとFaraway双方の戦略の中心であり、この移行は相互運用性がどのように機能するかを示す良い例となる。