「イーサリアム現物ETFに対する米SECの要求は厳しくない」発行企業の情報筋が明かす
イーサリアム現物ETFの審査
米国で暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの現物ETFを申請している発行企業の2名の情報筋は、申請書類「S-1」の訂正版を21日までにSECに提出することになっていると明かした。「The Block」が18日に報じた。
先週に米証券取引委員会(SEC)からコメントを受け取ったと述べており、その内容をS-1に反映させて再提出すると説明。1人の情報筋は、最新のSECのコメントは「妥当」であり、イーサリアム現物ETFは早くに承認される可能性があるとの見方を示している。
また、もう1社の情報筋はSECのコメントは「厳しくない」と説明。そして、「発行企業は今週に即座にS-1を再提出し、これから何回再提出が求められるかもわかるようになるだろう」と述べたという。
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これらの説明と同様の内容は、「ブルームバーグ」でETFのシニアアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏が15日にXに投稿。同氏は「SECのコメントの内容はごく軽微なもので重要な問題は指摘しておらず、1週間以内に返答するよう求めるものだ」とコメントしていた。
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SECはすでに取引所側の申請書類を承認し、現在はS-1を審査中。S-1が承認されれば、ETFの取引が開始できる。バルチュナス氏は15日、取引開始日は最短で7月2日になる可能性があるとの見方を示した。
一方、SECのゲンスラー委員長は13日、米上院歳出委員会での公聴会で「個々の発行体はまだ登録手続きを進めているが、作業は順調に進んでいる」とし、承認は「今年の夏の終わりごろになる可能性がある」と述べていた。
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