テクノロジー大手DELLの億万長者CEO、ビットコインに興味示す
ビットコインの希少性を強調
米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は21日、米テクノロジー大手DELL(デル)のマイケル・デルCEOと暗号資産(仮想通貨)ビットコインについてやり取りした。
デル氏が「希少性が価値を生む」とXに投稿したところ、これにセイラー氏が「ビットコインはデジタル形式の希少性だ」とリプライした格好だ。
セイラー氏は、ビットコインには2,100万枚という発行上限があることを前提に、その希少性を指摘したとみられる。
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デル氏はこの回答を再投稿した上で、クッキーモンスターがビットコインを食べているミーム画像を投稿した。ビットコインへ多少は興味があることを示唆する形だが、実際にどのように考えているのかを明かしたわけではない。
また、デル氏個人は億万長者としても知られ、5月時点で17兆円の資産を所有しており、長者番付で14位に位置している。億万長者がビットコインに関心を示唆することでコミュニティから注目されている。
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一方、セイラー氏が率いるマイクロストラテジーは、ビットコインを財務資産として保有する戦略で知られており、20日にも1,200億円相当のビットコインを買い増したところだ。同社のビットコイン合計保有量は226,331 BTCに達している。
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日本経済新聞によると、日本でもビットコインなどの仮想通貨を財務資産として保有する企業が増えている。円安ヘッジなどを理由として、5月時点で、国内31社が保有しているとされる。
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「イーサリアム現物ETFはビットコインにも有益」
セイラー氏は、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム現物ETFを承認したことについて、ビットコインにとっても有益だとの考えを話している。
仮想通貨という資産クラス全体を拡大して、さらに多くの投資家を引き寄せることで、より多くの資金がビットコインにも流入するだろうと意見する格好だ。
SECは5月末に、8社のイーサリアム現物ETFについて上場と取引を承認した。現在は、各ETF商品の詳細な内容についての審査を進めている。ブルームバーグのアナリストは、最終的な承認は最短で7月2日になると予測しているところだ。
なお、資金流入量については、ビットコイン現物ETFの10~20%になるのではないかと意見している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します