日本人発Napier FinanceのNPRトークン、DeFi大手Convexが採用

Convex FinanceがNPRを導入

日本人開発者による分散型金融(DeFi)の利回りトークン化プロトコル「Napier Finance(ネイピア・ファイナンス)」は4日、最大手流動性ロッカーの1つであるConvex Finance(コンベックス・ファイナンス)がveNPRを導入したと発表した。

veNPRとは、「voting escrowed Napier」の略であり、ネイピアのエコシステム内で特定の目的のために預けられた、ネイピアの独自トークン「NPR」のことを指している。

一般的に、veトークンは、ユーザーがトークンを一定期間ロックすることで、ガバナンス投票や追加報酬を受け取る権利を得るために使用されるものだ。

コンベックス・ファイナンスは、NPR保有者に即時流動性を提供し、ネイピアでの利回りを最適化する役割を果たす。コンベックス・ファイナンスは、ネイピアとの提携について次のようにコメントした。

ネイピアは、カーブ・ファイナンス上で多用途の利回り取引戦略を提供することに重点を置いており、コンベックスのポートフォリオに適合する。

今回の動きはDeFiにおけるコンベックスの地位をさらに強化するものだ。カーブ・ファイナンスのエコシステムとの強いつながりを維持しながら、拡大を続けるコンベックスのポートフォリオを多様化するための新たなステップとなる。

また、ファーミングされたNPRや、ロックされたNPRにより、コンベックス・プラットフォーム上で流動性のあるNPRのラップドトークン「cvxNPR」を請求することもできるようになると続けた。

ネイピア・ファイナンスとは

ネイピア・ファイナンスは、Curve Finance(カーブ・ファイナンス)のエコシステムを強化する拡張レイヤーとして立ち上げられたプロジェクトだ。カーブの流動性プールと連携し、預け入れされた資産の利回りをトークン化して、元本と分離したデリバティブ資産を発行する。

昨年11月には、カーブ・ファイナンスやコンベックス・ファイナンス、DefiLlamaの創設者などからプレシードラウンドで1.5億円の資金を調達した。

関連利回りトークン化プロトコルNapier Labs、Curve創設者らから1.5億円調達

CurveFinanceとは

ステーブルコインや、イーサリアム(ETHJ)のリキッドステーキングトークン(stETH)など、同質資産同氏の交換に特化した分散型取引所。2000億円以上の預かり資産(TVL)を誇るトッププロジェクトの一つ。流動性提供者にはネイティブトークンCRVをリワードとして提供、CRVの獲得に特化したConvexや、独自のステーブルコインなどエコシステムが拡大している。

▶️仮想通貨用語集

ネイピア・ファイナンスは1日、「Llama Race」というゲーム形式のポイント獲得イベントの第二弾を開始すると発表したところだ。

「Llama Race」は独自トークンNPRと交換可能となる「Napier Points(ネイピアポイント)」を参加者に付与するイベント。第二弾では、リキッドステーキングのプールに流動性を提供することでポイントが獲得可能だ。

3月から行われた第一弾では、カーブのエコシステムやネイピア及びそのパートナーの利用など、ソーシャル活動に重点が置かれ、10日間での参加者数は10万人を超えていた。

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