農産業専門のRWA電子市場「AgriDex」、ソラナチェーンで初の取引を実行
RWA電子市場が稼働
ソラナ基盤のRWA(現実資産)電子市場「AgriDex」は24日、初めて取引を実行したことを発表した。
AgriDexは、世界の農産業を変革することを目的に構築された電子市場。これから数か月間で、さらに取引を促進していくと説明している。
RWAとは
「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。
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今回の取引では、200本超のオリーブオイルと多くのケースのワインが売買された。取引された商品は現在、南アフリカから英国に配送されているという。
AgriDexのプロジェクトはブロックチェーンを活用し、サプライチェーンや農産業に公平性や透明性、持続可能性をもたらそうとしている。また、取引の処理を速めたり、安価な手数料で取引できるようにしたりすることにも努めている。
今回の取引では、手数料として双方からそれぞれ0.15%を徴収。ワイン醸造会社Oldenburg VineyardsのCEOは今回の売買について、以下のようにコメントした。
我々は初めてパブリックブロックチェーンで取引をした。代金は数日ではなく、数秒で受け取れている。手数料は5ポンド(約1,000円)だった。
このような取引は、送金時間を短縮できるだけでなく、取引や送金のコスト削減にもつながる。
独自トークンについて
AgriDexはソラナとパートナーシップを組み、2.7兆ドル(約414兆円)規模の世界の農産業をブロックチェーン上に誘致しようとしている。今年5月には、Oldenburg Vineyardsやゴールドマンサックスの元幹部らから500万ドル(現レートで7.6億円)の資金を調達したことを発表していた。
公式サイトによればAgriDexは、独自トークンのエアドロップを近く予定している。AgriDexのCEOは「The Block」に対し、「AGRI」トークンを9月に、複数の大手取引所に上場させると明かしたという。
また、公式サイトでは、AgriDexの利益の半分でAGRIを購入し、バーン(償却)するとも説明している。
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