大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱

「400万BTC以上を準備金に」

米大統領選の無所属候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は24日、当選した場合は、政府が暗号資産(仮想通貨)ビットコインを購入し、その保有量が米国の金(ゴールド)準備金に匹敵することを求めると話した。

ケネディ氏は、カストディア銀行のケイトリン・ロングCEOとの対話で、次のように述べた。

ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)に基づいた通貨だ。すべてが台帳に記録され、分散化されている。これは、民主主義において必要なことだ。

PoWとは

コンピューターで計算(マイニング)を行うことによって、ブロックを新たに承認・生成するコンセンサスアルゴリズムのこと。「Proof of Work(仕事の証明)」の略。承認に成功すると、報酬として新規発行される仮想通貨を受け取ることができる。計算量が膨大なため、高性能なコンピューターが必要だったり、大量に電力を消費するなどのデメリットがある。

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ケネディ氏は以前よりビットコイン支持で知られており、政府の通貨と債務の両方を金(ゴールド)、銀、プラチナ、ビットコインなどの有限資産で裏付ける計画を発表していた。

この計画について24日にはさらに詳しく述べ、米国財務省証券(国債)を、初年度に1%、2年目に2%、そして最終的には時間の経過とともに100%、こうした資産バスケットで支えるというアイデアを披露している。

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さらにケネディ氏は26日、仮想通貨カンファレンス「ビットコイン2024」に登壇し、大統領に就任した場合には、米国政府が毎日550ビットコインを購入するという大統領令を出すと話している

毎日積み立てることにより、最終的には400万ビットコイン以上を米国が準備金として持つようにすると続けた。

ビットコインの循環供給量は現在1,970万であることから、もしこの案が実現した場合、米国がその20%以上を保有することになる。

ケネディ氏は、米司法省などが犯罪者から押収して保有する20万ビットコインを米国の戦略的な財務資産として保有するよう働きかけ、米ドルとビットコインの間のすべての取引を報告不要で非課税にするとも述べている。

また、「ビットコインを大いに支持していて、資産の大部分をビットコインで持っている」とも表明した。

トランプ氏もBTC準備金を提案か

ドナルド・トランプ前大統領も、「ビットコイン2024」にて米国が準備金としてビットコインを保有することを提案する可能性があると伝えられるところだ。トランプ氏は27日に登壇する。

また、シンシア・ルミス議員も、戦略的準備金としてビットコインを保有することを米連邦準備銀行に義務付ける法案を準備しているとされる。

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ブロックチェーンによる予算監視

ケネディ氏は、仮想通貨だけではなくブロックチェーンにも注目しているところだ。

4月には、ミシガン州の選挙集会で、国家予算に関する取引をすべてブロックチェーンに記録することで予算を監視し、税金の使途について透明性を確保することを提案している。

なお、デジタルドルなど中央銀行デジタル通貨(CBDC)については、監視社会や市民権を損なうリスクがあるとして、反対の姿勢を示している。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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