はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ブロックチェーンで国家予算監視を」

米大統領選の無所属候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、ミシガン州の選挙集会で、米国の国家予算をブロックチェーンに記録したいとの考えを披露した。

ブロックチェーンにより、米国民のだれもが、政府が費やす予算の詳細について24時間いつでも確認できるようにして、税金の使途について透明性を上げられるとする格好だ。ケネディ・ジュニア氏は、次のように述べている。

私たちの予算を3億個の目が監視することになる。誰かが便座に1万6,000ドルも費やしたら、誰もがそれを知るだろう。

ケネディ・ジュニア氏の発言背景には、国防総省が1980年代に軍用機のプラスチック製便座を1つあたり640ドル(約10万円)で購入していたことがある。また、2018年には便座カバーの交換に一つ1万ドル(約155万円)かかったと報じられた。

国家予算すべてに関する取引をブロックチェーンに記録するというケネディ・ジュニア氏のアイデアの実現には課題もあると考えられるが、ブロックチェーンによるトレーサビリティ(追跡可能性)は物流や成績証明など様々な業界で注目されているところだ。

関連: なぜ「デジタル産業」をブロックチェーンで実装するか? Part 2|SBI R3 Japan寄稿

関連: 高級時計をブロックチェーンで真贋保証、スイス Breitlingが実利用

「米国をビットコインの中心地に」

ケネディ・ジュニア氏は2023年10月に民主党候補者への立候補をやめて、現在無所属で次期米大統領選挙に立候補している。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインの支持者・保有者としても知られており、昨年7月には「米国を仮想通貨、特にビットコインの世界的な中心地にすることがケネディ政権の使命だ」と話している。

具体的には、ビットコインのキャピタルゲイン税免除や、金(ゴールド)、銀、プラチナ、ビットコインなどの有限資産で米ドルを裏付けることを提唱した。その他、選挙活動への寄付をビットコインでも受け付けている。

関連: 米大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏、大胆なビットコイン政策を発表

デジタルドルなど中央銀行デジタル通貨(CBDC)については、監視社会の懸念や人権と市民権を損なうリスクから反対を表明している立場だ。

ケネディ・ジュニア氏は、1963年に暗殺されたジョン・F ・ケネディ(JFK)大統領の甥にあたる。一部のワクチンについて危険性を唱えたり、JFK暗殺についてCIAの関与があったと意見する点については「陰謀論」ではないかと批判されることもある。

一方で、支持を伸ばしているところでもあり、世論調査サイトRealClearPollingによると、トランプ氏、バイデン氏、ケネディ氏の三候補の支持率は、トランプ氏が41%、バイデン氏が35.7%、ケネディ氏が11.7%となっている。

関連: 米トランプ前大統領の仮想通貨への批判姿勢が軟化、決済手段としての有用性を一部認める

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧