ビットコイン「急落」に2つの要因、次に意識されやすい価格帯 |仮想通貨市況
- 仮想通貨市場
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●ビットコインの「急落要因」2選を考察
●フラクタル構造とは
●5億円相当のロスカット発生
●BTCの難易度調整と価格の相関性
金融市場と仮想通貨
本日の国際金融市場の値動きは、以下の通り。
日付 | NYダウ | 日経平均株価 | ドル円 |
---|---|---|---|
1/22(火) | 休場 | 20,622円(-96) | 109.36円(-0.3) |
1/23(水) | 24,404ドル(-301) | 20,593円(-29) | 109.63円(+0.3) |
1/24(木) | 24,575ドル(+171) | 20,574円(-19) | 109.69円(+0.6) |
1/25(金) | 24,553ドル(-22) | 20,773円(+198) | 109.76円(+0.7) |
1/28(月) | 24,737ドル(+183) | 20,649円(-124) | 109.41円(-0.35) |
本日の日経平均株価は反落し、124円安の20,649円で引けた。東証一部の売買高は、1.87兆円台に留まるなど、閑散相場が続く。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中通商交渉も控えており、決算シーズンもあるため、様子見基調が強まっているものと思われる。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、セレス(3686)が、先週末の大引け後に業績の上方修正を発表。ポイントメディア好調で、前期経常利益を6%上方修正・最高益予想を上乗せしたことで、7.48%高となった。
その一方で、仮想通貨のマイニング(採掘)事業を行う目的で保有している複数の仮想通貨の価格下落に伴い、約1.6億円の評価損を計上したという。
同社は、コインチェック再開の恩恵もある。「アーンアウト条項」で、2019〜2021年の売却後3年間において、当期純利益の50%が支払われる契約のため、相場が上向いてコインチェックの業績が再び上昇した場合、上方修正に寄与する可能性が高い。
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ビットコインテクニカル分析
軟調なイーサリアム主導で、ネックライン割れを起こしたことで、大きく下に傾いたビットコイン価格。仮想通貨市況は全面安となっている。
現在、22日にしたヒゲを付けたフィボナッチ78.6%の3460(37.8万円)で下げ止まっているが、次に意識されやすいラインは、下落チャネル下限となる「3400ドル(37.2万円)」が下値目処の一つとなる。
これを明確に割り込んだ場合、年間最安値の3200ドル(34.5〜35万円)付近の攻防になるリスクが高いと考えられるが、総悲観一色になれば、ショーカバーを伴って一時反騰する可能性も考えられる。
その場合、下降チャネルのセンターラインに加えてフィボナッチ61.8%の3660ドル(40万円)と、3860ドル(42万円付近)が強めのレジスタンスラインになり、戻り売りが出やすい水準と言える。ただし、現物が投げられている上、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)のチャートも崩れているため、当面は売り目線優勢になるだろう。
なお、2019年以降のBTC価格は、フラクタル構造(下図)にあり、同じようなサイクルで類似パターン(三角保ち合い上抜けor下落からの急騰→レンジ→急落のシンプソンズ)を繰り返していることが注目されてきたが、今回もこの動きに沿った形と言える。
下値を切り下げつつ、徐々に値幅が狭まっている状況であるが、最安値のサポートラインを破った場合は、上下に乱高下するなどして一気にボラが上がる可能性もあるので警戒したい。いずれにせよ、直近のファンダ材料に欠けており、金融市場全体でネガティブ材料に過剰反応しやすいセンチメントにあることで、現物のヘッジ売りなどリスクオフに傾きやすい局面だと思われる。
急落時に巨額のロスカット
本日のBTC急落時には、5億円相当のロスカットが発生した。
BitMEXの累計ロスカット数でも、10,000BTC規模(約37億円)に達していることが確認できる。
本日の下落要因2選
仮想通貨市場が下落時のファンダ要員としては、2つの動きが確認されている。
- 海外取引所Liquiが閉鎖を発表
- マイニングのデフィカルティ調整が実行
海外取引所Liquiが閉鎖を発表
本日、海外仮想通貨取引所のLiquiが、正式にサービスの停止と取引所の運営を中止することが公式サイトの掲載によって明らかになった。
Liquiは、2017年のアルトコインバブル時に規模を急拡大した取引所だが、現在も続く下落基調の相場状況を受け、草コインの投機需要が大幅減少、今回のサイト閉鎖に至ったという。
仮想通貨市場全体への直接的な影響は、現在の出来高の低さから限定的であると予想されるが、2017年より投資を行う仮想通貨投資家の中で有名な取引所が閉鎖することを受け、取引所の淘汰の流れがきた可能性が浮上、投資家心理の悪化を助長した。
マイニングデフィカルティ調整
また、マイニング収益分岐点が注目されている中で、デフィカルティの調整が行われた。
当初予定していた日時より大きく早まった形での調整となり、前回比で-1.18%と難易度易化する形で調整された。
直近のビットコインのハッシュレートは、相場の下落基調とは逆行して上昇していたが、難易度調整時には前回水準(1月14日)と同水準で落ち着いている。
今回の状況を分析、推察していた仮想NISHI(@Nishi8maru)氏は、難易度易化に伴い、現物売りがでる可能性を指摘していたが、実際に3500ドルを割る下落へとつながる動きが確認された。
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