米フォーブス誌の『フィンテック企業50』に仮想通貨関連企業6社がランクイン|リップル社は5年連続に

フォーブス、フィンテック企業50に仮想通貨関連企業6社がランクイン
米著名経済誌フォーブスは、2019年次の『フィンテック(金融技術)企業50』の順位リストを公開し、仮想通貨・ブロックチェーン企業6社がランクインしていることが判明。仮想通貨・ブロックチェーン企業では唯一、リップル社が5年連続のランクインとなった。

フォーブス、「フィンテック企業50」選にリップル社らがランクイン

米著名経済誌フォーブス は、2019年次の『フィンテック(金融技術)企業50』の順位リストを公開し、中には仮想通貨・ブロックチェーン企業6社がランクインしていることが分かった。

仮想通貨・ブロックチェーン企業の中では唯一5年連続ランクインしているリップル社のほか、多数ランクインしている米大手仮想通貨取引所Coinbaseなどが名を連ねた。なお、選ばれた50社は順位で格付けされていない。

今回ランクインした仮想通貨・ブロックチェーン企業は以下の6社である。

  • Axoni:ニューヨークにある、世界のデリバティブ市場を審査するスマートコントラクトを開発・提供するブロックチェーン企業
  • Bitfury:ドイツのアムステルダムに本社を置く、ビットコインのマイニングマシンを開発・販売し、ビットコインの追跡ソフトを米政府に提供するブロックチェーンサービス企業
  • Circle(サークル社):米大手仮想通貨企業で、昨年取引所Poloniexを買収。米大手仮想通貨取引所Coinbaseと提携し、米ドルに準拠した価格安定通貨USDCを発行している。
  • Coinbase(仮想通貨取引所):米国最大級の仮想通貨取引所。
  •         
  • Gemini(仮想通貨取引所):ウィンクルボス兄弟が経営する米ニューヨークに拠点を置く仮想通貨取引所。
  •         
  • Ripple Inc.:米サンフランシスコに拠点を置き、国際送金のソリューション提供を手がける企業。

米最大手の仮想通貨取引所Coinbaseは、同社の機関投資家向けのカストディサービスCoinbase Custody昨年NY州の金融当局から正式に適格のカストディアンと認定された。

また、1月22日には、アジア地域の大口顧客がコインベースの取引所を利用することができるよう、SWIFTを利用した電信送金サービスで米国外の銀行口座から資金の入出金が可能となったことを発表した。

Coinbaseはアジア圏における需要拡大や、特に大口取引を行う期間投資家向けのサービス拡充に注力している。

一方で、昨年独自の米ドルステーブルコインGUSDを発行した仮想通貨取引所Gemini(ジェミナイ)は、特に規制の遵守とセキュリティ性を重要視しており、1月29日は、世界有数の会計企業Deloitteによる大手金融会社向けのセキュリティ評価テスト(SOC 2 タイプ1)に合格したことを、同社のプレスリリースで発表された。現存する仮想通貨取引所・カストディアンとしては、史上初の例となっている。

5年連続ランクインの「リップル社」について

リップル社は、今回で5年連続、『フィンテック(金融技術)企業50』にランクインすることとなった。

直近、リップル社のCEOを務めるブラッド・ガーリングハウス氏は、競争相手の国際送金システム企業SWIFTのCEOと共に「Paris Fintech Forum」に登壇し、SWIFTとの提携の可能性に関して、「可能性としてはある」と言及した。

またリップル社が公表したQ4レポートでは、仮想通貨リップル(XRP)を利用する同社のブロックチェーン基軸の送金システムxRapidの実利用・利用予定の企業が計13社となっており、中には、銀行としての初導入企業Euro Exim Bankも新たに加わっている。

さらには、総合パッケージ「リップルネット」を利用する企業は200社に及び、米大手金融企業アメックスやメガバンクのバンカメも挙げられる。

RippleNetの参入企業に関する詳しい内容はこちら

リップル社が米時間8日、同社が世界40カ国で展開するRippleNetに新たに13社が加入した事を発表した。その内5社は仮想通貨XRPを一部送金で利用する方針を示しており、特筆すべきは内1社がxRapidにとって初の銀行である点だ。

昨年の『フィンテック(金融技術)企業50』には、仮想通貨・ブロックチェーンの調査企業Chanalysisなど20社以上が入っていたが、相場が低迷していた2018年から激動の1年を経て、フォーブスのランキングに6社が入っていることから、仮想通貨バブルの終了を示しているかもしれない。

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