【SWELL1日目】リップルがビルゲイツ財団と提携!Mojaloopについて解説
- SWELL初日、リップル(Ripple)公式からビル&メリンダ・ゲイツ財団との提携が発表された
- 他にもDwolla、ModusBox、Software Group、Crosslake Technologiesといった名前が挙げられ、共に貧困層のためのプラットフォームを構築するという目標、そしてそれに関連した「Mojaloop」というソフトウェアも発表されました。
カウントダウンによりSWELLでの発表内容の期待を煽ったリップルが、そのハードルを見事に超えてきました。
リップルがビル・ゲイツ財団(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)と提携を発表し、Dwolla、ModusBox、Software Group、Crosslake Technologiesと共に、発展途上国の銀行口座を持てない貧しい人々でも決済可能にするプラットフォームを構築することで、誰でも金融サービスを使用できるようにする、という目標を発表したのです。
そして、そのためのオープンソースソフトウェアとして「Mojaloop」も発表されました。
Rippleとゲイツ財団は貧困撲滅のために提携を発表
Oct 16, 2017 by Kelly Johnson
参考記事はこちらから
Bill & Melinda Gates Foundation Releases Open-Source Software to Support Efforts that Expand Access to Financial Services in Developing Countries
Oct 16, 2017 by Bill & Melinda Gates Foundation
参考記事はこちらから
Mojaloopとは?
Mojaloopとは、モバイルウォレットで決済できるようにするソフトを開発し、貧困で口座を持たない人でも決済サービスを受けれるようにするものです。
貧困層の人々がモバイルウォレットによって、どこにでも誰にでも送金出来るようになる、と説明されています。
GoogleやAppleが仮想通貨での決済に対応する予定のAPIにて採用されていると思われる、リップル社のInterledger Protocol (ILP)の力を活用するとの事です。
このMojaloopの開発費は提携を発表したビル&メリンダ・ゲイツ財団が援助し、MojaloopはGitHubで開発者に無償提供されるそうです。
発表に合わせて、Level One Projectという公式サイトも開設されました。
ビル・ゲイツ財団(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)とは?
ビル&メリンダ・ゲイツ財団とは、最早誰もが知っていると言っても過言ではないマイクロソフト会長ビル・ゲイツ、そして彼の妻のメリンダによって創設された世界最大規模の慈善基金団体です。
この財団は、今回のMojaloopのように貧困層の支援を目的としています。
仮想通貨界隈では、2017年6月にファクトム(factom)がビル&メリンダ・ゲイツ財団と共に1兆ドル規模の米国住宅ローン市場データ管理の計画を開始したニュースでも名前が挙がりました。
この発表によるXRPの値動き
チャートを見ると分かるように、このようにSWELLのカンファレンスに対する期待上げと、この提携が発表されてから、XRPの価格は一時上昇しています。
第14代連邦準備制度理事会(FRB)議長のBen Bernankeの発言が話題になりました。
また、同日開催していたSibosの主催であるSwift最高責任者の「これはSwell(=大波)ではない、Tsunami(=津波)だ」というRipple(=さざ波)を意識したと思われる意味深な発言もありました。
これは国際送金に関する改革案であるGlobal Payments Innovation Initiative(GPI)の説明の際の発言です。
GPIの具体的な内容としては、即日決済での資産の流動化や手数料の公開、決済の追跡といったものが含まれています。2017年1月より一部の大手銀行でも採用済みです。
しかしその後長時間に渡って続いたSWELLの中では、他に大きな発表と言っていいものはありませんでした。
その影響もあってか、チャートが急落し、上昇以前の価格に戻ってしまっています。
このように、価格へと大幅に影響するリップルの大型カンファレンス、SWELL。
CoinPostではこれから連日SWELLについての記事を投稿する予定です。Twitterと合わせてチェックしてみて下さい。
※追記 SWELL2日目の予定
12:30-1:30 (日本時間1:30-2:30)
技術の未来への展望について
World Wide Webを考案したTim Berners-Lee氏が、自身がどのようにWebを構想し、開発したかを議論し、今日知っているWebの今後の展開について詳しく説明します。
14:00-14:45 (日本時間3:00-3:45)
企業: McKinsey、dLocal、Cambridge Global Payments、UAE Exchange
これらの企業は?:グローバルな決済システムサービスに関連する企業
内容:新しい決済システムを構築するものが今後どのようにこの分野で成長していくことについて話します。
15:00-15:45 (日本時間4:00-4:45)
企業:Ripple、Mitsubishi UFJ、SBIレミット、サンタンデール銀行、スカンジナビア・エンスキルダ銀行、イエス銀行
これらの企業は?:Rippleのプロジェクトに参加している銀行
内容:銀行がrippleを使用した特定のケース、ビジネスケースの構築方法の結果について説明します。
16:00-17:00 (日本時間5:00-6:00)
企業・人物:Coindesk、Hyperledger Project、VITALIK BUTERIN(イーサリアム創業者)
これらの企業・人物は?ブロックチェーンに精通している
内容:ブロックチェーン業界の有名人がビットコインとブロックチェーンの将来について話し合います。
CoinPostで注目しているのはこの2日目です。というのも、日本企業であるMUFJとSBIが登壇します。
ここで日本にも関わる内容が話し合われる可能性もあります。
また、そのあとにはSWIFTが採用しているHyperledgerとイーサリアム創始者であるビタリック氏がこれからのブロックチェーンについて話し合います。競合かとも言われているHyperledgerがRippleのカンファレンスに参加していることを考え、注目して情報を追って発信します。
2日目の結果はこちら↓
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します