「オタク」のニュースを世界に届けるTokyo Honyaku Quest実証実験が開始|ビットフライヤーの独自ブロックチェーンを活用
- ブロックチェーンを利用した翻訳プラットフォームが実証実験を開始
- ブロックチェーンを活用した日本のニュースを翻訳するプラットフォーム『Tokyo Honyaku Quest』の実証実験が開始されたことが発表された。bitFlyer Blockchainの独自開発するブロックチェーンが基盤となっている。
『Tokyo Honyaku Quest』の実証実験
bitFlyer Blockchainとイード、Tokyo Otaku Mode、オタクコイン協会の四社が共同で、ブロックチェーンを活用し、アニメなどのオタク向けニュース翻訳プラットフォーム『Tokyo Honyaku Quest』の実証実験を開始したことが発表された。すでに開発は進んでおり、今年の夏にはパイロット版が公開される予定とのことだ。
現在はFacebookページにて翻訳者を募集しており、応募した後、選抜された人がパイロット版に参加できる。
実証実験ではイードの運営するメディア『アニメ!アニメ!』のアニメ関連のニュース記事を翻訳し、同メディアの海外版サイトにて英語翻訳の記事が配信される予定だ。
また、『Tokyo Honyaku Quest』ではユーザーがアニメなどのニュース記事を翻訳すると、翻訳者の情報とともに記事がブロックチェーン上に記録される仕組みになっている。同時に、記事を翻訳したユーザーは独自トークン『HON』がもらえる。
「HON」は【bitFlyer Blockchain】の独自ブロックチェーン『miyabi』のスマートコントラクトによって受け渡しが行われる他、記事の拡散に貢献した人や記事の読者にも付与され、コミュニティ内でトークンエコノミーが醸成されていくことを想定している。
プレスリリースによると、将来的にはアニメのニュース記事にとどまらず、非中央集権で汎用的な翻訳プラットフォームの実現を目指していく予定とのことだ。
また、同実証実験は経済産業省によるコンテンツグローバル需要創出等促進事業補助金(JーLOD)の第4弾となるブロックチェーンを活用したコンテンツシステムの開発・実証に関する補助金の対象プロジェクトとなっている。
この補助金は、コンテンツ産業が持続的に発展するエコシステムを構築するため、ブロックチェーン技術を活用したコンテンツの流通に関するシステムの導入を促進し、未だ経済価値が顕在化していないコンテンツの市場化やコンテンツの制作に関与した者に対する適切な利益分配の仕組みの構築など、コンテンツの流通市場に新たな付加価値をもたらすことを目的としています。
経済産業省ホームページより
プラットフォームの基盤となるブロックチェーンの技術提供を行うのは日本の国内大手仮想通貨取引所bitFlyerの代表を務めていた、加納裕三氏が代表を務める株式会社bitFlyer Blockchainだ。最も普及している仮想通貨であるビットコインが1秒間に約2件のトランザクションを処理するのに対し、同社が独自開発している独自ブロックチェーン『miyabi』は、秒間2,000件のトランザクションを実現し、ファイナリティを確保したブロックチェーンでは、世界最速を謳っている。Tokyo Honyaku Questも同ブロックチェーンを基盤として開発が行われている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します