WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Sortes、配当率90%で完全透明な分散型宝くじが変える社会貢献の新しい形

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Sortes(ソルテス)とは?

Sortes(ソルテス)は、ブロックチェーン上で完全に透明な運営を行う、非営利型の宝くじプロトコルです。従来の宝くじシステムには、中央集権的な運営構造、配当率の改善余地(多くの国で50%以下の配当)、運営コストの高さなど、改善できる点があります。Sortesは、ブロックチェーン技術を活用してこれらの課題に新しいアプローチを提供することを目標としています。

Sortesは分散型の宝くじシステムを構築し、すべての賞金プール運営、報酬抽選、慈善配分をスマートコントラクトによって実行します。これにより、人為的なバイアスを排除し、検証可能な公平性の実現を目指しています。

サービスの仕組み

Sortesでの宝くじ参加の流れ

1. チケット購入
ユーザーはUSDT(テザー)を使って宝くじチケットを購入します。購入金額は自由に設定でき、1回あたり最大でプール価値の1%まで購入可能です。

2. 3つの結果と報酬

  • 当選した場合:賞金を獲得(配当率約90%)
  • 外れた場合でも:EXPポイントを獲得(1ドルごとに10EXP)
  • 自動的に社会貢献:売上の10%が慈善団体に自動寄付

3. EXPポイントの活用
獲得したEXPポイントは、慈善団体への寄付先を決める投票に使用できます。投票後、GOODトークン(ガバナンストークン)に変換され、将来的にプロトコルの運営方針決定にも参加できます。

従来の宝くじとの違い

項目 従来の宝くじ Sortes
配当率 32~43% 約90%
運営の透明性 運営会社を信頼する必要あり ブロックチェーンで完全透明
外れた時の価値 なし EXPポイント獲得
社会貢献 間接的 売上10%が直接寄付
寄付先の決定 運営会社が決定 ユーザー投票で決定

BTC投資家向けの機能

宝くじに参加しない方も、wBTC(Wrapped Bitcoin、イーサリアム上で使えるビットコイン)を賞金プールに預けることで、Xbitトークンを受け取り、安定した収益を得ることができます。プールからの収益は自動的に再投資され、長期的な資産形成が可能です。

主な特徴

分散型賞金プール

出典:Sortes公式X

BTC(wBTC)による資金調達
分散型賞金プールは、wBTCの預入によって資金が調達されます。貢献者はプールの持分を表すXbitトークンを受け取ります。賞金プールの運営は完全にオンチェーンで行われ、中央集権的な管理が排除されます。すべての資金移動がブロックチェーン上で追跡可能です。

Xbitトークンは、BTCベースの安定した収益を継続的に生成します。大当たりが出た場合でも、プール価値の減少は最大10%に制限されており、長期的には収益性の高い資産として機能する設計です。

トークンシステムと報酬

トークン種類 機能 獲得方法
EXPポイント オンチェーン投票に使用、投票後にバーン(トークンを永久に使用不能にすること) 1米ドル消費ごとに10EXP
GOODトークン ガバナンス報酬、慈善提案の作成 EXPポイントからの変換(1年間の線形アンロック)
Xbitトークン BTC賞金プールの持分証明 wBTCの預入時に発行

メインの賞金を獲得できなかった場合でも「EXPポイント」を獲得できます。EXPポイントは後にGOODトークンに変換でき、慈善基金への投票権などに利用できます。

慈善DAOと自動寄付

オンチェーン慈善DAO(分散型自律組織)では、ユーザーがGOODトークンを使って寄付先を提案し、EXPポイントで投票します。投票結果と資金移動はすべてオンチェーンで実行され、検証済みの慈善団体に直接送金されます。

すべてのチケット売上の10%が自動的に慈善団体に寄付され、ユーザーは投票を通じて寄付先を決定するプロセスに参加できます。宝くじに参加するだけで自動的に社会貢献につながり、さらに投票により支援したい慈善団体を選ぶことができます。

すでに以下の団体への寄付が完了しています。

  • Save the Children Foundation(子ども支援専門の国際援助団体)
  • The World Central Kitchen(自然災害の発生に際して食事を提供するための非営利組織)
  • Shark Foundation HK(香港を拠点とする非営利サメ保護団体)

高い配当率と透明性

チケット売上の約90%が賞金としてユーザーに還元される設計です。従来の宝くじの還元率(多くの国で50%以下)を大幅に上回っており、ユーザーにとってより良いオッズと高い勝率を提供しています。

Sortesの資金移動、賞金抽選、慈善寄付は、すべてスマートコントラクトによって処理されます。これにより、第三者が結果を操作したり資金に触れたりすることは技術的に不可能です。ユーザーは企業を「信頼」する必要がなく、ブロックチェーン上で自ら確認できます。

また、Sortesは米国において「501(c)慈善財団」として登録されており、米国における寄付は税控除の対象です。営利目的ではなく、公共の利益を追求するというミッションと法的ポジショニングを明確にしています。

技術とセキュリティ

検証可能な公平性

Chainlink VRF
Sortesの抽選結果は、現在「Chainlink VRF(Verifiable Random Function:検証可能ランダム関数)」を使用して、証明可能で公平なオンチェーンの乱数を生成しています。Sortesチームを含むいかなる当事者も、抽選結果を予測または影響を与えることはできません。

VDF統合
将来的には「Verifiable Delay Function(VDF)」を統合し、より複雑で公平な賞品構造を作成する「確率的深度」を強化する予定です。これにより、一般的な宝くじプロトコルよりも深い報酬設計が可能になります。

Sortes公式ドキュメント

パートナー向けサービス(LaaS)

Sortesは、複数のブロックチェーンネットワーク(Arbitrum、Base、BNB Chain)で動作し、「Lottery-as-a-Service(LaaS)」としてオープンAPIを提供しています。

LaaSの主な特徴

  • サードパーティのサイトがSortesの共有賞金プールを利用してチケット販売可能
  • パートナーは独自のバックエンドや賞金プールを構築せずにサービス統合可能
  • 個人ユーザーもパートナーとして参入可能
  • 収益分配率は0〜20%の範囲で設定可能

セキュリティ体制

完全オンチェーンスマートコントラクト
賞金プールの資金調達、チケット販売、抽選結果、慈善支払いなど、すべての操作がブロックチェーンコード(スマートコントラクト)によって処理されます。第三者が介入することができず、改ざん、内部操作、隠れた資金移動が防止されます。

分散型賞金プール
BTC(wBTC)で構成される賞金プールは、トラストレスなスマートコントラクトに保持され、Xbitトークンが所有権を表しています。プロトコルルールに従わない限り、個人や企業が資金を管理または引き出すことはできません。

運営と実績

Sortesは、Steve Li氏(元NEMおよびWaves Chinaの責任者、CFA、清華大学卒業生)が代表を務めています。創設チームには、博士レベルのエンジニアや経験豊富なWeb3プロダクトマネージャーが在籍しています。

開発では、ブロックチェーンインフラの専門知識、慈善ガバナンス設計、持続可能なトークノミクスのための財務モデリングを組み合わせています。

主要実績

Sortesは2023年のメインネットV1ローンチ以来、着実に成長を続けています。Arbitrum、Base、BNB Chainの3つの主要ブロックチェーン上で稼働し、wBTC、wETH、wBNBといったマルチトークンをサポートしています。運営開始から最初の1ヶ月だけで20,000件以上のトランザクションを処理し、プロトコルの安定性と実用性を証明しました。

慈善活動においても、公的資金からの初回および2回目の完全オンチェーン寄付を成功裏に完了しています。また、グローバルなコミュニティ拡大に向けて、ETH DenverおよびETH Taipeiとのコミュニティキャンペーンで協力関係を構築しました。さらに、Moongateとの戦略的協力により、オンライン/オフライン展示の統合とバウチャー主導の成長戦略を実現しています。

技術開発面では、次世代のランダム性技術である**Verifiable Delay Function(VDF)**の研究において、イーサリアム財団から技術エコシステムのサポートを受けており、より高度な公平性を実現するための基盤構築をしています。

今後の展望

出典:Sortes公式サイト

V2ローンチ

より高度な確率エンジン、Web2.5ウォレット統合、法定通貨決済サポート、チェーン抽象化が導入される予定です。これにより、暗号資産に不慣れなユーザーも簡単にサービスを利用できるようになります。

中期的な目標

2025年1月から24ヶ月以内に以下の目標達成を目指しています。

  • 200万ユーザーの獲得
  • 2,000万米ドルのオンチェーン売上
  • 低CPA(約0.3米ドル)の維持
  • 最大100米ドルのLTV(顧客生涯価値)実現

参加方法

Sortesへの参加は以下の方法で可能。

  1. 宝くじ参加者として
    USDTで宝くじチケットを購入し、賞金とEXPポイントを獲得
  2. 流動性提供者として
    wBTCを賞金プールに預入し、Xbitトークンを獲得
  3. ガバナンス参加者として
    GOODトークンを保有し、慈善寄付先の投票に参加
  4. パートナーとして
    LaaS APIを利用して独自の宝くじサービスを展開

Sortesはグローバルな公共財宝くじエコシステムの構築を通じて、宝くじの公平性と透明性の確保を目指しています。さらに、慈善目的に直接貢献する社会福祉プロトコルとして、ユーザー、パートナー、支持者を巻き込みながら、エコシステムの拡大と構築を進めていく予定です。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 月曜日
10:30
S&P、DeFi融資ボールトのリスク評価手法を発表 市場規模は2年で6.7倍
S&Pグローバル・レーティングは4日、オンチェーン融資ボールトのリスク評価手法「ボールト・リスク評価(VRA)」を発表した。キュレーターやプロトコルなど6項目でリスクを分析し、個別評価は後日公表する。預かり資産は約100億ドルに拡大した。
09:50
日本政府、対露追加制裁 仮想通貨取引所ガランテックスなどが対象
日本はロシアへの追加制裁で、仮想通貨取引所ガランテックスなど33団体・9個人を資産凍結等の対象に指定した。「影の船団」への規制や、第三国4団体への輸出禁止も実施する。
09:17
Base上のボールトから約600万ドル流出 運営元は不明
レイヤー2ネットワークBase上のボールトから4日、1,783wstETH(約600万ドル相当)が不正に引き出された。ボールトのマルチシグが攻撃用コントラクトをホワイトリストに再登録した直後に流出が始まり、運営元は5日時点で明らかになっていない。
08:17
ビットコイン現物出来高、約3年ぶり低水準から小幅回復=アナリスト
仮想通貨分析企業クリプトクアントのアナリストが、ビットコインの現物出来高は7月に約3年ぶりの低水準をつけた後、9月にかけて緩やかに回復したと指摘。9月のバイナンスの現物出来高は500億ドル超、クラーケンは2倍の80億ドルに増えた。
07:26
ビットコイン長期保有者、弱気相場でも含み益維持 2015年以降初=グラスノード
グラスノードによると、ビットコインの長期保有者は今サイクルを通じて含み益を維持した。指標LTH-MVRVはサイクル安値でも1を上回り再上昇しており、少なくとも2015年以降の弱気相場では例がない。高値圏で買った層の取得単価や売却動向も紹介する。
10/04 日曜日
11:30
ビットコイン、8万5000ドルが分岐点 雇用統計後の焦点は|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川友哉氏の週次レポート。ビットコインは米雇用統計を前にドル建て8万5000ドルの上抜けに成功。同水準を維持すれば9万ドルが視野に入る一方、日足RSIの弱気ダイバージェンスも出現。下値目途と金利市場の注目点を読む。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/2)|国税庁の新システム稼働・相場分析・DAT企業の動向まとめ
今週は、国税庁の新システムKSK2の稼働、仮想通貨の相場分析、デジタル・アセット・トレジャリー(DAT)企業の動向に関する記事が関心を集めた。
10/03 土曜日
11:10
米SEC、ビットコインなど6資産の3倍レバレッジETFの上場を承認
米SECは2日、Cboe BZX取引所によるビットコイン・イーサリアム・金・銀・原油・天然ガスの3倍レバレッジETF6銘柄の上場・取引に向けた規則変更案を承認した。ブルームバーグETF専門家が明らかにした。
10:00
「中央銀行マネーのオンチェーン化に3つの方法」ECBが検討中
欧州中央銀行のシュナーベル理事が、トークン化金融台頭の中、中央銀行マネーをオンチェーンで扱う3つのモデルを説明した。直接発行・ブリッジ・民間仲介の各方式を挙げている。
09:25
ニアインテンツ(NEAR Intents)、ハッキングされた約6億円資産が全額返還
NEARインテンツのゼネラルマネージャー、アレックス・シェフチェンコ氏は3日、脆弱性を突いた攻撃で流出した380万ドルが全額返還されたと明らかにした。調査を停止し、バグ報奨金の活用を呼びかけた。
09:00
米財務省、イラン利用の影の銀行ネットワークに制裁対応
米財務省は、イランに対する新たな経済制裁プログラムの一環としてA7ネットワークに対して異例の対応を行ったと発表。対応を説明し、仮想通貨に関係する内容にも言及した。
07:50
「10月のビットコイン、過去13年間で10回上昇」、米CNBCが強気相場入りの可能性を指摘
米CNBCの司会者が2日、仮想通貨ビットコインの10月は2013年以降で下落が3回にとどまると指摘した。ビットワイズの最高投資責任者は、クラリティー法案の可決後に、より良いルールを早く得たと結論づけた。
06:55
トランプ大統領、元SEC委員長のクレイトン長官をAI担当に起用の見通し
CNNとNBCニュースは、トランプ大統領が米証券取引委員会の前委員長クレイトン氏をAI担当責任者に起用する見通しだと報じた。現職の国家情報長官と兼務することになる。
06:10
米SEC委員長、仮想通貨保管案を規制整備の一環と説明|追加提案も予告
米SECのポール・アトキンス委員長はXで公開した声明で、2025年12月以降に実施した一連の仮想通貨関連施策を列挙した。規制整備を段階的に進めてきた経緯を示し、今後も追加の規制整備を進める方針だ。
05:55
レイヤー2「ブラスト」が閉鎖へ、預かり資産規模は一時23億ドル超
かつて人気が高かったイーサリアムのレイヤー2「ブラスト」が運営終了を発表した。運営費が収益を上回ったとして、資産を10月26日までにメインネットへ引き出すよう呼びかけている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧