ビットコインマイニング難易度が18%の上昇を予定、BCHのターンか?
- ビットコインのマイニング難易度が18%上昇することが発表
- 先物やハードフォークを控えるBTCですが、マイニング難易度が上昇するためにマイナーがBCHに流出する可能性があります。18%増加は比較的大きな割合の増加とアナリストも分析
- ビットコインのマイニング難易度調整の懸念
- マイナーがビットコインを離れることによる、さらに遅延した取引や高騰した手数料に向き合う必要があるかもしれません。
ビットコイン・ネットワークにおいて興味深い変更が12月6日頃に実施される予定です。BTCは2160ブロック毎のマイニング難易度調整が行われます。
私たちは、この数年にわたって、何度も大きな転換を目にしてきましたが、今回の難易度の調整は18%の上昇となるようです。
多くの場合、このような調整は多くのマイナーをビットコイン・キャッシュに流出させ、もしこの流出が実際に起きるとすれば、世界一の仮想通貨に無視できない影響を与えるかもしれません。
マイニングの難易度は、ビットコインの利益率に影響を与えます。もし、難易度が急上昇するのであれば、マイナー達はその他のマイニングの対象を模索するでしょう。
この数ヶ月間の間にも、マイナーがビットコインから、ビットコイン・キャッシュに移行するのを目の当たりにしたと思います。
この歴史が繰り返されるかどうかは未だ定かではありませんが、この迫り来る新しい難易度の調整は際どいものとなるでしょう。
Fork.lol によると、この18%の増加は、比較的大きな割合の増加だと捉えています。
ビットコインのマイニング難易度調整の懸念
ビットコインのマイニング難易度の調整は過去にもありました。これは、歓迎すべきものではありませんが、大きな問題を引き起こしたことはありません。
しかし、ビットコイン・キャッシュが存在する今、状況は少々変わっていると言えます。BCHコミュニティは、彼らのネットワークに多くのハッシュパワーが流入してくるのではないかと予想しています。
それが、起こるとしても、予測は非常に難しいです。現時点で両通貨はどちらもマイニングから同様の利益を得ることができますが、BCHチェーンは難易度換算だとビットコインマイニングの11.57%ほどの難易度しかありません。
よって、ビットコイン・ネットワークの調整が行われると、無視できない影響があるかもしれません。ハッシュパワーの大移動の可能性も考えられます。
実際に多くのマイナーがこの1週間ほどでビットコインに移行しました。結果的に、この高いハッシュパワーが対応するために、次の2160ブロックにならないとさらなる変更ができないことも踏まえて、マイニング難易度を適切に設定する必要があるのです。
もし、マイナーがビットコインを離れることになれば、さらに遅延した取引や高騰した手数料に向き合わなくてはならなくなります。
これは、全員が明確な理由を元に避けたいと考えています。
しかし、現時点で、パニックに陥る必要は全くありません。ビットコインは、ビットコイン・キャッシュよりも10倍ものハッシュパワーを持ち、それが、一部のマイナーが離れてしまうとしても、調整後も継続して高いハッシュパワーを持ち続けることができれば何も問題はないのです。
注目すべきこの変更日時は、6日から7日にかけてを予定しています。最善の結果としては、BCHユーザー達が何の興味も示さないことです。
逆に、起こり得る最悪の結果は、ビットコインが再度何日間か機能しなくなることでしょう。この難易度変更には注目すべき価値があるでしょう。
Bitcoin Network Faces an 18% Increase in Mining Difficulty
Dec 4, 2017 by JP Buntinx
参考記事はこちらから
CoinPost考察
ビットコインを支えるのがマイナーの存在です。
今回の難易度調整は約2週間に一回行われ今回は特に18%も難易度が変わるということで同じASICマイニングを利用するマイナーがBTCからBCHへと移動することが考えられます。
現在好調で価格を伸ばすビットコインですが、大幅なマイナーの移行が起こった場合、状況次第では以前のBTCのトランザクション詰まりが発生し、価格高騰への影響も考えられます。
CoinPostでは、ビットコイン、ビットコインキャッシュの比較を載せています。
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