はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインとビットコインキャッシュ価格や相場の秘密

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTCとBCHの相互関係
今のBTCとBCHはハッシュレートの違いで価格の相場が変動しており、どちらかにハッシュレートが移ると価格相場が逆転する動きを見せています。

ビットコインキャッシュの暴騰と急落についてわからない方は、こちらから先に読んでいただければ、ハードフォーク前や価格変動、ビットコインとビットコインキャッシュの流れが把握できると思います。

ビットコインキャッシュ価格が高騰後に急下落した理由と今後の展望
11月14日に予定されているビットコインキャッシュのハードフォークは、分岐による新コイン発生の可能性がかなり低いです。しかし、現状ではトランザクションが詰まっていることが問題視されています。また、BCH価格上昇と下落の要因についても解説します。

ビットコインキャッシュとビットコインは相反関係にあるのか?

このグラフの動きを比較して見たときに、驚かれた方は多くいっしゃるのではないでしょうか?

普段はビットコインが上がった、ビットコインキャッシュは上がったとそれぞれ別のチャートで見ているため、気づかないと思いますが、ビットコインとビットコインキャッシュの相場の動きには、かなりの相関関係があります。

相関関係と言っても完全に真逆の動きをする形になっているのがわかります。

特に注目する点は12日のビットコインキャッシュ暴騰時です。

 

またこの記事を投稿する本日11月17日のビットコインキャッシュ相場(右端)とビットコイン相場も同様に対照的な動きとなっています。

では何が相場に影響を与えているのか?

  • 青線:BTCの価格推移
  • 赤線:BCHの価格推移

こちらはビットコインとビットコインキャッシュをマイニングするマイナーのハッシュレートのグラフです。

ここでもグラフで注目する点は「12 Nov」です。

12日を基準として12日以前のBTC下げとBCH上昇、またそれ以降のBTC上昇とBCH下落。

12日を境にハッシュレートの状況が相反していることがわかります。

この観点から考えるとハッシュレートと価格が連動していることが見て取れます。BTCとBCHは同じアルゴリズムを採用しているため、BTCを掘るマイナーはBCHを掘ることができる選択肢を併せ持ち、基本的にBTCとBCH間でスウィッチして状況に応じて変更していると言われています。マイニングのハッシュレートに対してトランザクションの量が過多の状況に陥った場合、通貨は送金遅延や、セキュリティの低下などを引き起こすため、マイナーがどちらの通貨に着くかという点も価格に大きく影響を及ぼしていると考えられています。

2画像を比較対象として用意しました。

上の画像は、その通貨をマイニングする際のマイニングディフィカルティ(マイニング難易度)

下の画像は、マイニングハッシュレート(簡単に言えばマイニングしているマイナーの量)

この2つの画像を見ていだければわかりますが、12日の価格上昇に合わせてディフィカルティが上昇、合わせてハッシュレートも上がっています。

しかし12日まで上昇したBCHのマイニングディフィカルティは、12日の価格下落に合わせてすぐには現象せず、そのディフィカルティを維持しているのがわかります。

この理由にはマイニングデフィカルティの次回変更までの時間が関係しています。

ハッシュレートとデフィカルティのグラフを見てもらえれば違いがわかると思いますが、ハッシュレートは常に上下しているのに反して、デフィカルティはある一定の周期で変更されています。

BTCを例で例えると、マイニングデフィカルティは約2週間周期で変更されるため、価格上昇と共にトランザクション増加によってあがったデフィカルティが維持された状態で、その2週間の間に価格が下落した場合、マイナーの収益計算に影響が出ます。

先述しましたが、BTCとBCHは同じアルゴリズムで、大手ビットコインマイナーはスイッチ一つで変更できる仕組みをとっており、BCHの収益性がBTCより高くなった場合移る形となります。

マイナーにとって一番重要なのは、いかに効率のいいコインを低いマイニングディフィカルティの中マイニングするかという部分で収益を算出しています。

これは2日前のBCHの価格が下落した結果、BCHのハッシュレートが低下し、BTCハッシュが高まったときの収益比較です。

BCHデフィカルティが高いまま維持されて、価格を下落させたことはこの収益性にはマイナスとなるため、BTCの収益のほうがBCHより1.4倍でると表記されています。

よってこの様な状況の場合、BCHを掘っているマイナーはBTCに動くことに繋がります。

逆にBCHが12日に異常に価格上昇した際、BCHのマイニング収益率が2倍近くまで拡大したために、BCHへマイナーが集中しました。 この状況によって、BTCはトランザクションに対するハッシュレートが足りないために、送金遅延を引き起こし、一時13万件のBTCがトランザクション待ちの状態に陥ったのです。

その後、上記に張った様にBCHの上昇による韓国取引所停止を皮切りにBCHの価格が大幅に下落、デフィカルティは維持され続けたため、マイナーがBTCに挙って移動し、逆にBCHのハッシュレートが足りなくなりました。 通貨としてビッグブロックを持つBCHが送金遅延を引き起こした理由は多くの理由がある可能性はありますが、このマイナーのハッシュレートが急激に落ちたチェーンデススパイラルによるものだと考えられています。

マイナーのハッシュレートがなぜ重要なのか?

マイナーがそのコインから離れるということは、通貨自体のトランザクションの詰まりやセキュリティの低下、また手数料の増加に繋がります。

またこの様に高いデフィカルティを維持しつつ、価格下落を引き起こすことによる大量のハッシュレートが通貨から逃げることは、Chain death spiral(前述参照)と呼ばれ、価格下落→ハッシュレートの低下→通貨のトランザクションが詰まる→さらに下落の連鎖が起こり、長期的な下落相場につながる可能性があります。

この様なBTCの詰まりが起きた場合、BCHへシフトするマイナーが多いことでBCHにハッシュレートが移るため、両仮想通貨相場が真逆の動きをする原因と考えられています。

この様に結局のところ、価格の影響によってハッシュが変更されているだけだとも考えることはできますが、このようにトランザクションが過多となり得る通貨にとって、マイナーのハッシュレートはかなり価格への影響を及ぼし、その相場を大きく変える力があることを理解した上で、相場だけでなく、ハッシュレートの比較やデフィカルティを見ることを投資する際の指標にすることはとても大事なことであると言えるでしょう。

仮想通貨ビットコイン最新ニュースまとめ:価格に関する情報を随時更新
仮想通貨ビットコイン(BTC)のニュースをまとめた特集記事です。価格の下落や高騰についても触れていきます。
仮想通貨 ビットコインキャッシュ(BCH)ニュースまとめ
ビットコインキャッシュ(BCH)に関するニュースのまとめ記事です。価格変動に関わってくる情報や今後のプロジェクトの予定等を随時更新していきます。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/25 土曜日
13:25
テザー社、AI事業に本腰 大規模公開データセットとAIアプリをリリース
テザー社がSTEM分野特化の大規模AIデータセット「QVACジェネシスI」とプライバシー重視アプリ「QVACワークベンチ」をリリースした。AI事業を本格始動させている。
11:15
テザー 今年2.3兆円の利益見込む、米国向け「USAT」は1億米国ユーザーへのリーチ目指す
テザーは今年の利益が2.3兆円に達する見込みだ。米国向けのステーブルコインはUSATは12月にローンチ予定。
10:40
大口投資家、4日間で74億円相当のソラナを購入 ビットコインの大口購入も
オンチェーンアナリストの報告によると、大口投資家が直近4日間で約25万ソラナ(SOL)を購入したことが明らかになった。
10:00
中規模保有者(ドルフィン)の需要がビットコイン市場を牽引=CryptoQuantレポート
CryptoQuantが仮想通貨市場の最新レポートで、中規模保有者「ドルフィン」がビットコインの蓄積を続けていると指摘した。重要な価格水準や動向を解説している。
09:05
米民主党議員、トランプ大統領によるCZ氏恩赦を批判
米下院金融サービス委員会のランキングメンバーである民主党議員は公式声明で、トランプ米大統領が仮想通貨取引所バイナンスの共同創設者CZ氏に恩赦を与えたことを批判。恩赦の背景などを説明している。
07:55
JPモルガン、コインベースのBaseトークン発行で最大5兆円の価値創出を予測
JPモルガンがコインベースのBaseトークン発行により最大340億ドルの価値が創出される可能性があると分析した。
07:00
CZのバイナンス復帰確率高騰、トランプ大統領の恩赦を受け
トランプ大統領がバイナンス創設者CZを恩赦したことを受け、ポリマーケットでバイナンス経営復帰予測が活発化。確率は一時82%まで急騰後30%付近で推移。トレーダーGarrett Jin氏は恩赦を予測し2倍リターンを達成した。
06:50
リップル、Hidden Road買収完了でプライムブローカー事業参入
リップルがヒドゥン・ロードの買収を完了し、仮想通貨企業初のグローバル・プライム・ブローカー運営企業となった。
06:15
ポリマーケット、独自トークン「POLY」発行とエアドロップ実施を正式表明
人気イベント賭けサイトのポリマーケットがPOLYトークンの発行とエアドロップを正式に表明した。米国市場再進出後になる見込みだ。
05:50
スペースX、今週2度目のビットコイン大量移動 ウォレット再編成か
スペースXが24日に約204億円相当のビットコインを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。
05:35
トランプ大統領、CFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのセリグ氏を指名
トランプ大統領がCFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのメンバーを指名する方針を固めたとブルームバーグが報道した。
10/24 金曜日
18:48
米金融最大手JPモルガン、ビットコイン・イーサリアム担保融資を世界展開へ
JPモルガンがビットコイン・イーサリアム担保融資を2025年末開始することがわかった。米金融最大手の参入で暗号資産(仮想通貨)が機関投資家市場で本格化。モルガン・スタンレーなど大手金融も相次ぎサービス拡充している。
17:14
モブキャストHD、仮想通貨ソラナ(SOL)の取得・保有を開始
ソラナ特化のトレジャリー戦略で財務基盤強化へ モブキャストホールディングスは10月24日、暗号資産ソラナ(SOL)の取得および保有を開始したと発表した。 同社はかつてゲーム事業…
16:46
日本初の円建てステーブルコインJPYC、正式リリースへ
JPYC株式会社が10月27日午後1時、日本初の円建てステーブルコインJPYCを正式リリース。発行・償還・送金手数料は無料。第二種資金移動業者として第1号の認可取得。
16:30
米トランプ政権、量子コンピュータ企業へ株式取得型支援検討か 関連銘柄が急騰=WSJ報道
トランプ政権が量子コンピュータ企業への出資型支援を検討していると報道され、政府と協議中とされるIonQ、Rigetti、D-Waveなどの関連銘柄は最大20%上昇した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧