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暗号資産ETF 日本解禁へ|金商法改正で何が変わる?対象銘柄・NISA・スケジュールを徹底解説【2026年】

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速報

2026年7月15日、金商法改正案が参院本会議で可決・成立しました。暗号資産が正式に「金融商品」として位置づけられます。

暗号資産ETF 日本解禁へ 金商法改正 2026年版

この記事でわかること

  • 金商法改正が2026年7月15日に成立。暗号資産が初めて「金融商品」として定義された
  • ETF解禁に必要な追加手続きと、実際の上場が見込まれる2027〜2028年のロードマップ
  • 対象銘柄は内閣府令で指定:BTC(ビットコイン)はほぼ確実・ETH(イーサリアム)は有力・他は未定
  • NISAの対象は現時点で未確定。別途政令改正が必要で、実現すれば税負担0%も可能
  • SBI証券・楽天証券はすでにETFの販売準備を進めている(日本経済新聞報道)

2026年7月15日、暗号資産(仮想通貨)の規制を資金決済法から金融商品取引法(金商法)へ移管する改正法案が参院本会議で可決・成立しました。これは2018年から議論が続いてきた約8年越しの制度転換で、暗号資産のETF(上場投資信託)解禁や申告分離課税20%適用の前提条件がようやく整ったことを意味します。

ただし、成立はあくまで「土台の完成」です。ETF商品が実際に証券口座で購入できるようになるまでには、内閣府令による対象銘柄の指定・投信法改正・各社の商品申請など、追加の手続きが必要です。この記事では、法改正の全体像から対象銘柄の見通し、NISAへの適用の可否、そして投資家が今から備えるべきことまでを体系的に解説します。

※ 本記事は2026年7月15日の金商法改正成立を踏まえた内容です。ETF解禁・銘柄指定・NISA適用の詳細は今後の政令・内閣府令の策定状況により変更の可能性があります。情報は随時更新します。

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各務 貴仁
記事の監修
各務 貴仁 @coinpost_kagami
代表取締役CEO/株式会社CoinPost|CoinPost創業(2017年)・WebX立ち上げ(2023年)・法人向け暗号資産アナリスト
★ 経済産業省 Web3.0・ブロックチェーン活用デジタル公共財構築実証事業 有識者委員(2024年)

金商法改正で何が変わるか

2026年7月15日に成立した「金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律」は、暗号資産の法的位置づけを根本から変える制度転換です。施行は公布から1年以内に政令で定められます(2027年内が見込み)。

資金決済法から金商法へ:なぜ変わる?

暗号資産はこれまで「支払い手段」として資金決済法で規制されてきました。しかし、国内アンケート調査では投資経験者の暗号資産保有率がFX取引や社債を上回り、実態として「投資対象」になっています。2024年の米国でのBTC現物ETF承認・機関投資家の参入などを受け、日本でも規制の実態への整合が求められていました。

今回の金商法移管により、暗号資産は有価証券(株・債券)とは別の新カテゴリーの金融商品として位置づけられます。有価証券と同列ではなく、暗号資産の性質に応じた独自の規制体系が金商法の中に組み込まれる形です。

改正の3つのポイント

変更点改正前(資金決済法)改正後(金商法)
法的位置づけ 支払い手段(決済手段) 金融商品(投資対象)
インサイダー取引 規制なし 規制導入(課徴金あり)
発行者の情報開示 義務なし 年1回の定期公表が義務
無登録販売の罰則 拘禁刑3年・罰金300万円 拘禁刑10年・罰金1,000万円
ETF組成・上場 投信法上の「特定資産」外のため不可 金融商品化により道が開く
申告分離課税20% 対象外(雑所得・最大55%) 「特定暗号資産」に適用(2028年1月〜)

※ ETF解禁・申告分離課税の適用は金商法改正成立を前提とした追加手続きが必要です。詳細は次章で解説します。

暗号資産ETFはいつ解禁される?ロードマップ

金商法改正の成立はETF解禁の「入口」であり、実際に証券口座でETFが購入できるようになるまでには複数の追加ステップが必要です。

解禁に必要な3ステップ

  • Step 1:金商法改正の施行 公布から1年以内。2027年内が見込み。「特定暗号資産」の概念が法律に生まれる
  • Step 2:内閣府令・投信法施行令の改正 どの銘柄が「特定暗号資産」(ETF・20%税の対象)かを内閣府令が決定。投資信託の「特定資産」に暗号資産が加えられるよう投信法施行令の改正も必要
  • Step 3:各社の商品申請・金融庁審査・東証上場 運用会社(SBI AMなど)が個別に申請し、金融庁の審査を経て東証に上場。最短でStep 2完了から数ヶ月

2027〜2028年のスケジュール

2025年12月10日

金融審議会報告書公表

金商法移管の方向性が正式決定

2026年3月31日

改正所得税法 成立・公布

申告分離課税20%・3年損失繰越が法律として成立(ただし金商法施行が発動条件)

2026年7月15日

金商法改正 成立

暗号資産が金融商品として初めて定義された。ETF・申告分離課税の法的土台が完成

2027年(見込み)

金商法改正 施行

内閣府令・投信法施行令の改正も完了し、ETF申請が可能な制度環境へ。一部商品は早期上場の可能性

2028年1月1日(見込み)

申告分離課税20% 適用開始

金商法施行日の属する年の翌年1月1日から「特定暗号資産」の譲渡益に20%が適用

申告分離課税20%との連動タイムライン

2026年3月31日にすでに成立した改正所得税法により、申告分離課税20%の制度自体は法律として確定しています。ただし、この新税制の適用開始は「金商法改正の施行日が属する年の翌年1月1日」と規定されています。

注意:2027年の施行まで現行税率が継続

金商法改正が2027年内に施行されれば、2028年1月1日以降の暗号資産売却から20%税制が適用されます。2027年の施行前に売却した暗号資産は、引き続き最大55%の総合課税の対象です。施行前の大量売却には注意が必要です。

対象銘柄はどう決まるか?「特定暗号資産」の指定プロセス

内閣府令で決まる仕組み

金商法改正では、ETFの組成・申告分離課税の対象となる銘柄を「特定暗号資産」として内閣府令で指定する仕組みが設けられます。つまり法律ではなく政令レベルの手続きで銘柄が決まるため、追加・変更が比較的柔軟に行えます。

選定基準は内閣府令事項として現在(2026年7月時点)策定中ですが、参考として想定される判断軸は以下の通りです。

判断軸内容
流動性国内外の主要取引所で継続的に取引されており、大口売買でも価格が安定している
時価総額・市場規模グローバルでの時価総額が十分大きく、価格操作リスクが低い
情報開示の可否発行者が特定でき、ホワイトペーパー・年次情報公表が可能
コンプライアンス整備AML/KYC対応・取引監視体制など金融機関水準の対応が可能
国際的な承認状況米国・欧州など主要市場でのETF承認実績

BTC・ETH・XRP・SOLの見通し

BTC(ビットコイン)

ほぼ確実

時価総額・流動性・情報開示可能性のすべてで最高水準。米国でも最初に現物ETFが承認(2024年1月)されており、日本でも先行して指定される可能性が高い。

ETH(イーサリアム)

有力

時価総額2位。米国では2024年5月に現物ETFが承認され実績あり。発行者が特定できない点は論点だが、先例から前向きな判断が期待できる。

XRP(リップル)

不確定

国内での取引実績は豊富で、SBIグループとの関係から注目度が高い。ただし内閣府令策定の議論次第であり、時期は未定。

SOL・その他

不確定

BTC・ETH以外はいずれも内閣府令の細則待ち。当面はBTCから段階的に導入される可能性が高い。

※ 上記は現時点の分析であり、実際の指定内容は内閣府令の策定後に確定します。更新情報はCoinPostで随時報告します。

NISAの対象になるか?現状の論点

投資家の関心が最も高いのが、暗号資産ETFが新NISAの対象になるかどうかです。結論から言えば、現時点(2026年7月)では確定しておらず、別途の制度整備が必要です。

別途政令改正が必要な理由

新NISA(少額投資非課税制度)の「成長投資枠」で購入できる金融商品は、現行の政令で別途列挙されています。仮に暗号資産ETFが証券取引所に上場されても、自動的にNISA対象にはなりません。NISAの対象に追加するには、以下のステップが必要です。

  • 金商法改正の施行(2027年見込み)
  • 暗号資産ETFの東証上場
  • NISA対象商品のリストを規定する政令の改正
  • 金融庁による基準策定(投機性・リスク水準の判断)

特に3点目の政令改正は金融庁・財務省の判断が必要で、政治的な文脈も絡みます。国会の附帯決議では「制度整備は国による暗号資産のお墨付きではないことの周知」が盛り込まれており、安全性への慎重論が残っています。

実現した場合の投資家インパクト

新NISA成長投資枠で購入できた場合のメリット

  • 税率0%:年間240万円まで購入したETFの売却益に対し、通常の約20%税が非課税に
  • 長期保有に最適:NISA口座は無期限非課税(2024年制度改正後)。積立投資との相性が良い
  • 初心者の入口に:ウォレット不要・暗号資産取引所の口座開設不要で暗号資産に投資できる

100万円を投資して200万円の利益が出た場合:通常ETFなら約40万円の税金が0円になります。

片山さつき財務・金融担当大臣は2026年7月10日の講演で「日本でも暗号資産ETFを解禁する方向で検討を進めたい」と発言しています(日本経済新聞)。ETF解禁後にNISA適用が認められれば、裾野の広い個人投資家層へ暗号資産市場が一気に開かれることになります。

証券会社・金融機関の動き

法改正の成立を見越し、大手証券会社は商品開発・販売準備をすでに進めています。

証券会社・機関動向ステータス
SBI証券 暗号資産ETFの販売に向けた準備を進めていると報道 準備中
楽天証券 暗号資産ETFの販売方針を検討中と報道 準備中
野村証券 制度整備後の参入を検討 検討中
大和証券 制度整備後の参入を検討 検討中
三菱UFJ系 グループ全体での商品開発を模索 検討中

※ 各社の動向は日本経済新聞ほか各媒体報道に基づく2026年7月時点の情報。正式発表時に更新します。

また、ブラックロック・ジャパンや野村アセットマネジメントなど大手運用会社も、WebX2026(2026年7月)の専門家パネルで「まずはシンプルなBTC100%エクスポージャーの商品から段階的に導入する」という見解を示しています。

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米国・香港との比較から見える日本の立ち位置

項目米国香港日本(想定)
BTC現物ETF 2024年1月 承認済み(11銘柄) 2024年4月 承認済み 2027〜 解禁見込み
ETH現物ETF 2024年5月 承認済み 2024年4月 承認済み BTC後に検討か
BTC ETF 運用資産 約780億ドル(2026年7月時点) 数十億ドル規模 初期は数千億円規模か
NISA相当の非課税制度 IRA(個人退職勘定)で一部非課税 非課税制度なし 未確定(検討段階)

日本は米国・香港から約3年遅れての参入となりますが、後発であることにはメリットもあります。米国市場での商品設計の試行錯誤(現物型・インデックス型・ステーキング型・プレミアムインカム型など)を参考に、より成熟した形での導入が期待されます。

WebX2026のパネルでは、ブラックロック・ジャパンの城圭介氏が「米国でも当初は単純な現物型から始まり、複数コイン連動型・プレミアムインカム型へと進化した」と解説しており、日本でも同様の商品進化が見込まれています。

WebX2026レポート:日本の暗号資産ETFは米国の何を再現し、何を超えるか

投資家が今から備えること

証券口座を今のうちに開設する

ETF解禁時には口座開設申込が急増し、審査に数週間かかる可能性があります。今のうちにSBI証券などで口座を開設しておくことで、解禁と同時に購入できる状態を作っておけます。口座開設は無料で、今すぐ行動できます。

現物BTCの売却を急がない

現在、現物BTCを保有している場合、売却を急ぐ必要はありません。2028年1月以降は現物BTCの売却益にも申告分離課税20%が適用される見込みです。施行前に売却すると最大55%の総合課税が適用されるため、2027年の施行・2028年の税制変更を確認してから戦略を立てることが重要です。

ETFと現物の使い分けを設計する

  • 現物BTC:既存保有分は維持。2028年以降は20%税制が適用。セルフカストディのメリットを活かす
  • 暗号資産ETF(新規投資分):証券口座で完結・確定申告不要(特定口座)。NISAが適用されれば非課税
  • 新規の長期投資:NISA枠(年240万円)を活用してETFで積み立てるのが有力な選択肢

よくある質問

Q 金商法改正が成立したら、すぐに暗号資産ETFが買えますか?

いいえ、成立だけですぐには買えません。成立はETF解禁の「入口」であり、実際に購入できるようになるには内閣府令による「特定暗号資産」の銘柄指定・投信法施行令の改正・各運用会社による商品申請・東証上場といった追加手続きが必要です。

最速でも2027年以降が見込まれています。今のうちに証券口座を開設して準備しておくことをおすすめします。

Q 日本の暗号資産ETFで対象になる銘柄はどれですか?

対象銘柄は今後の内閣府令で指定されます。現時点(2026年7月)では確定していません。

最有力はBTC(ビットコイン)で、ETH(イーサリアム)も有力候補です。XRPやSOLなどその他の銘柄については内閣府令の策定次第で、当面はBTCから段階的に導入される可能性が高いとみられています。

Q 暗号資産ETFは新NISAで購入できますか?

現時点(2026年7月)では確定していません。暗号資産ETFが上場しても、新NISAの対象商品に追加するためには別途政令の改正が必要です。

NISAの成長投資枠(年240万円)の対象になれば売却益が非課税になりますが、金融庁・財務省による安全性・投機性の審査が前提となります。今後の政省令の動向を注視してください。

Q 現物ビットコインと暗号資産ETF、税率はどう変わりますか?

金商法改正の施行後(2027年見込み)から、現物BTCの売却益も「特定暗号資産」として申告分離課税20%(2028年1月〜)が適用される見込みです。現行の雑所得(最大55%)と比べて大幅な負担軽減になります。

さらに暗号資産ETFをNISA枠で保有できるようになれば税率0%になる可能性もあります。暗号資産の税務については専門家にも確認することをおすすめします。

Q 今から準備できることは何ですか?

最優先は証券口座の開設です。SBI証券や楽天証券などは暗号資産ETFへの参入準備を進めており、解禁時には申込が集中する可能性があります。口座開設は無料で、今すぐ行動できます。

また、現物BTCを保有している場合は2028年の税制移行を見据えた出口戦略を早めに設計しておくことも重要です。施行前の売却には現行税率(最大55%)が適用されるため注意が必要です。

まとめ

この記事のポイント

  • 金商法改正が2026年7月15日に成立。暗号資産が初めて「金融商品」として定義された
  • ETF解禁・20%税制の実際の開始は施行2027年・税制2028年1月が見込み。成立はあくまで入口
  • 対象銘柄は内閣府令で指定。BTCはほぼ確実、ETHは有力、他は未定
  • NISAの対象は現時点で未確定。別途政令改正が必要で、実現すれば年240万円まで非課税
  • SBI証券・楽天証券は販売準備を進行中。今のうちに証券口座を開設しておくのが最優先アクション

成立は日本の暗号資産市場にとって歴史的な転換点です。2027〜2028年に向けた制度整備の進捗を引き続きCoinPostでお伝えします。

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本記事は2026年7月15日の金商法改正成立時点の情報に基づいています。ETF解禁・銘柄指定・NISA適用の詳細は今後の政令・内閣府令の策定状況により変更の可能性があります。

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