- ビットコインのボラティリティが10年間で低下
- ポートフォリオへの1%組み入れの試算を紹介
BTCは「デジタル・ゴールド」になるか
米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン氏は7日、ウォールストリートジャーナル(WSJ)のサイトに掲載された広告企画「Bitcoin Reframed」に寄稿した。ビットコイン(BTC)のボラティリティ(価格変動率)は過去10年間で低下しており、「デジタル・ゴールド」へと成長しつつある資産に期待される動きになっているとの見解を述べた。
デジタル・ゴールドとは
ビットコインは2,100万BTCという発行上限が設定されており希少性があること、従来型資産に対するインフレヘッジとして購入する投資家がいることなどから、金(ゴールド)と類似したものとして捉える名称だ。
ホーガン氏は、ビットコインは価格変動が激しすぎてデジタル・ゴールドになれないという批判に反論した。同氏は、ビットコインが過去1年で最高値12万6,000ドル、最安値5万8,000ドルを記録したと指摘。なお、記事執筆時点(10月8日)のBTC価格は約8万3,000ドルとなっている。
ホーガン氏は、金(ゴールド)と比較すれば、ビットコインは確かにボラティリティが高いと認めている。一方で、両者を比較するのは新人と百戦錬磨のベテランを比べるようなものだと述べた。
ゴールドは何千年もの歴史を持つのに対して、ビットコインの歴史はまだ17年だと続けた。また、規模の面でもゴールドの現在の時価総額が28兆ドルであるのに対し、ビットコインは1.7兆ドルにとどまっていると指摘する。
その上で、重要なのはビットコインがゴールドのような存在になる軌道に乗っているかどうかだという。
「デジタルな価値の保存手段」が誕生とすれば、小規模でボラティリティが高い状態から、成長するにつれて価格が上昇・安定し投資家層も広がっていくだろうと意見した。その上で、ビットコインのこれまでの軌道がそれに当てはまると述べる格好だ。
なお、JPモルガンが3月に公表したレポートによると、米国とイランの情勢が緊迫した2月27日以降、最大の現物金ETFである「GLD」から資産の約2.7%が流出した一方、ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」には約1.5%の純流入があり、ビットコインが有事の「デジタル・ゴールド」になるか注目された。
また、特に米国で現物ビットコインETFが立ち上げられて以降、機関投資家の参入が進んだことにより、ビットコイン価格が以前より安定するようになったという。
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クリプトクアントのアナリストDarkfost氏は7日、10年以上動いていないビットコインを除くと、含み益にある供給の割合は8月以降約60%で推移していると指摘。中長期的には過熱から遠く、現水準でのもみ合いは不合理ではないとの見方を示した。
1%の配分でもリターン改善の試算
ホーガン氏は、20年足らずの間にビットコインの価格は1ドル未満から8万5,000ドル(10月初め時点)へと上昇したと述べた。その一方で、価格変動の激しさは和らいでおり、ビットコインの年率換算ボラティリティは、過去10年間で66%、過去5年間で52%、過去3年間で47%、そして過去1年間では44%と低下していると指摘する。
しかし、現時点でビットコインが最終的にゴールドのような地位を得られるかどうか、市場はまだ結論を出していないことにも言及した。
また、この段階では、ビットコインがどちらに転んでも受け入れられる金額だけを保有することを推奨している。その際に、ポートフォリオへの配分率は多くの人が想像するより小さいものでも効果があると主張した。
ホーガン氏によると2015年以降で、株式と債券の60対40ポートフォリオの年率変動率は約9.8%だった。そのうち1%だけをビットコインに振り向け四半期ごとに調整していれば、変動率は約10%とほぼ変わらず、年間リターンは1ポイント近く上がっていたという。なお、同氏は過去の結果が将来に当てはまるかは不明だとも注記している。
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