WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ウォレット大手レジャー、被害デバイス内に不正ハードウェアを確認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 流出額は推計約147億円に
  • 専門家、不審な部品が表示情報を読み取る可能性を指摘

利用者資金の流出で最新報告

暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のレジャー(Ledger)は11日、東南アジアで販売店クリプトビリス(CryptoBilis)からハードウェアウォレット製品を購入したユーザーが資金を失ったことについて最新の状況を報告。被害者のデバイスの1つに、不正なハードウェアが組み込まれていたことを確認したと述べた。

同社は、調査を継続しており、影響を受けたユーザーに連絡を取っているところだ。予防措置として、クリプトビリスは調査が完了するまで、すべてのウォレット在庫の販売を停止している。レジャーは今後の対応について、クリプトビリスと緊密に連携していく。

レジャーは不正行為者を追及するために関係当局とも協力していくと述べた。また、レジャーのセキュリティインフラやシステム、サービスがハッキングされたという兆候は確認されていないとも続けた。

念のため、クリプトビリスからレジャーのデバイスを購入したユーザーで、まだセットアップを行っていない場合は、しないよう推奨している。すでにセットアップ済みの場合は、資産を新しいデバイス(新しいシードを使用)へ移動することを検討するよう勧めた。

さらに、この機会に乗じた詐欺にも注意を呼びかけた。最新情報についてはレジャーの公式チャネルのみを参照するよう述べ、同社が24単語のリカバリーフレーズを尋ねることは決してないとも警告している。

第三者による分析や議論

被害は9日に発覚した。ブロックチェーン分析企業Bitqueryは11日時点で、315のウォレットから合計9,320万ドル(約147億円)が流出したと報告している。多数のウォレットが数秒以内に同一の署名リクエストを実行したことから、単一の犯人がこれらの秘密鍵を掌握していることが示唆されると指摘した。

現在のところ、どのようなハードウェアが仕込まれていたかレジャーは詳細を述べていない。一方、マウントゴックス元CEOのマルク・カルプレス(Mark Karpelès)氏は、マレーシアから入手したレジャーのデバイスに不審な内部部品を発見したと報告した。

カルプレス氏がまとめたティバネ・ラボ(Tibane Labs)の調査ページは、画面とつながる回路に取り付けられた部品が、ウォレット設定時に表示される情報を読み取る可能性があると分析している。ただし、レジャーは現在のところ、この機能の有無や盗難との関係を確認していない。

関連記事:レジャーウォレット、推計136億円超流出か 東南アジア販売店に販売停止要請

仮想通貨ハードウェアウォレット大手のレジャーは9日、東南アジアの購入者から資金を失ったとの報告を受け、販売店クリプトビリスに販売停止を要請した。調査者の1人は流出額を8,600万ドル超と推計したが、レジャーは流出額と原因を調査中。

他の販売店で売られていたレジャーのリスクは?

オンチェーンリサーチャーのDarkfost氏は11日、影響を受けた販売店がクリプトビリスのみであると断定するには時期尚早ではないかとの考えを示した。このため、地域的な近接性からリスクの可能性がある販売店のリストをまとめている。

出典:Darkfost

上の表のように、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、シンガポールなどの地域にわたる20店舗以上を挙げた。

Darkfost氏は、あくまでクリプトビリス以外の販売店については何ら確定した事実ではないものの、もし過去6か月以内にこれらの販売店からレジャー製品を購入したのであれば、問題が解決するまで資産を安全な場所へ移動させておくのが賢明かもしれないと述べている。

レジャーは12日、正規リセラーおよび販売代理店に対し、製品は正規のルートからのみ調達し、返品された製品を再販しないようにすることを改めて求めたと表明した。また、ユーザーに対して非正規リセラーからの購入は避けることを勧告している。ただし、クリプトビリスはレジャーの正規代理店だった。

同社は、影響を受けた端末の数は限定的であり、確認された事例はすべてクリプトビリス経由だとも説明した。正規リセラーの管理体制の見直し、ハードウェア保護機能の強化などを行っていくともしている。

関連記事:2025年1月からの仮想通貨ハッキング被害総額5800億円規模に=コインゲッコー報告

コインゲッコーの最新報告によると、仮想通貨市場では2025年1月〜2026年7月の19か月間で245件のハッキング被害が発生。被害総額は約5,800億円に達したことが分かった。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/12 月曜日
10:32
XRP不正生成の脆弱性、悪用防止で投票経ず修正 XRPL財団が説明
XRPレジャーで新たなXRPを生み出せる脆弱性が見つかった問題で、XRPL財団が12日に経緯を説明した。同財団によると、XRPは生成されておらず、悪用の形跡もない。修正版をアメンドメント投票を経ずに適用した理由も示した。
09:23
仮想通貨ウォレット大手レジャー、被害デバイス内に不正ハードウェアを確認
仮想通貨ウォレット大手レジャーは販売店クリプトビリス経由の被害者端末に不正ハードウェアを確認した。流出額は分析企業により約9,320万ドルとも推計されているところだ。
08:50
OKJ、NIGHTを13日に取扱い開始 板取引は「国内初」と発表
国内取引所OKJは10日、ゼロ知識証明を使うプライバシー特化型チェーン「ミッドナイト」のNIGHTを13日から扱うと発表した。板取引での提供は国内初(同社調べ)としている。仕組みと国内の取扱い状況をまとめた。
08:19
ビットコイン、8.5万ドル突破が焦点 最大の取得価格帯=アナリスト
クリプトクアント寄稿者のダークフォスト氏は、ビットコインの取得価格分布で8.4万から8.5万ドルが最大の価格帯だと指摘。8.3万ドル時点で投資資金の53%がこの水準より上で入ったとし、下値では7.7万から7.9万ドルを支持帯に挙げた。
10/11 日曜日
11:30
ビットコイン原油高・中東緊迫化で1300万円割れも、CPIと8万ドル水準が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は原油高・中東緊迫化を背景に一時1268万円まで急落。8万ドル近辺のサポート維持が焦点で、CPI・PPIの結果と現物ETFの資金フローが相場の行方を左右する。bitbankアナリストが週次分析。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/9)|米当局の証券性の共同解釈・10月の相場分析・メタプラネットの動向まとめ
今週は、米商品先物取引委員会(CFTC)と米証券取引委員会(SEC)の証券性に対する共同解釈、10月の仮想通貨相場分析、メタプラネットの動向に関する記事が関心を集めた。
10/10 土曜日
14:45
リップル、1000億XRPの総供給量を超える不正生成を可能にした脆弱性を修正
XRPレジャーの決済エンジンに、総供給量を大幅に上回るXRPを不正に生成できる脆弱性があった。9月25日公開のxrpld 3.4.1で修正済みで、公開ネットワークでの悪用の証拠は見つかっていないという。
13:42
不動産デジタル証券の購入者層、「利回り・値上がり益重視」が最多|7000人調査で
KDX STパートナーズが「KDX STアプリ」の個人本会員7002名を調査した。不動産デジタル証券の保有者2391名では株式現物の経験10年以上の層が厚い一方、同証券の投資経験は1年未満が919名に集中した。
13:30
リップル共同創設者、米中間選挙向けに約36億円寄付|仮想通貨団体に反発
リップル共同創業者ラーセン氏が仮想通貨PAC「フェアシェイク」のブラウン上院候補攻撃を批判し、同候補側に400万ドルを拠出した。リップルは同PACへの資金提供継続を検討中だ。
12:00
Blockchain.com、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブの免許を申請
仮想通貨サービス企業のBlockchain.comが、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブを提供するため、CFTCに先物取引所の指定と先物取引業者の登録を申請した。
11:40
タイSEC、仮想通貨現物ETFを解禁 ビットコインとイーサリアムに限定
タイ規制当局は8日、仮想通貨現物ETFの国内組成を認める11本の告示を発表した。初期の対象はビットコインとイーサリアムで、16日に施行される。証券会社による現物ETF購入向けの融資は禁止し、取引前のリスク確認も義務付けた。
11:20
米CFTC、予測市場の規則2件発表|イベント契約は管轄下、カジノ型賭博は除外
米CFTCは、カジノ型賭博をスワップから除外する暫定最終規則と、イベント契約を含める規則案を公表した。複数州と予測市場の管轄権限争いが生じている状況での動きだ。
10:50
ロビンフッドチェーン、手数料払いで取引処理を優先する方式を検討か=報道
コインデスクによると、ロビンフッド・チェーンが手数料を払って特定の取引を優先できる、アービトラムの新方式を検討していると報じた。現在は先着順で処理し、タイムブーストも利用していない。
10:05
ビットコイン上昇継続の条件は? コインシェアーズ分析
コインシェアーズは8日のレポートで、仮想通貨ビットコインの上昇加速には財政懸念に基づく資金流入が必要との見方を示した。米長期金利が20年以上ぶりの高水準に達する中、仮想通貨ファンドの資金流入は鈍化している。
09:10
米司法省、イラン関連取引を巡るバイナンスの和解後の制裁遵守を審査=報道
米司法省刑事局のドゥバ局長が、バイナンスによる2023年の和解合意の順守状況を精査していると明らかにした。イラン制裁違反の可能性を巡る捜査が続く中、違反が認められれば訴追の再開や追加罰金につながる可能性がある。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧