- 9月の米CPI、前年比3.7%で予想超え
- ビットコイン、約1カ月ぶり安値
利上げ観測再燃
仮想通貨運用大手コインシェアーズは16日、9月の米消費者物価指数(CPI)と小売売上高が市場予想を上回り、米FRBの利上げ観測が高まったことで、ビットコイン(BTC)は当面データ次第のレンジ推移になるとするレポートを公表した。

出典:CoinGecko
FRBは9月16日に前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年7月以来の利上げを実施しており、コインシェアーズは、物価の高止まりと弱まらない需要が重なる現状では引き締め的な政策の必要性が高まるとの見方を示した。
利上げ観測が強まった背景には、9月の米CPIが前年同月比3.7%上昇して市場予想の3.6%を上回り、食品とエネルギーを除くコア指数も前月比0.3%、前年同月比2.6%上昇した事情がある。
CPIの前月比0.6%の上昇を主導したのはエネルギーで、ガソリン価格は前月比9.1%上昇し、全体の上昇幅の半分超を占めた。一方、9月の小売売上高は前月比0.8%増と市場予想の約0.3%を上回り、8月分も1.3%増に上方修正された。
CPI発表を受け、10月27〜28日に開かれるFOMCでの追加利上げ確率は、LSEGのデータで約20%から47%、CMEグループのFedウォッチで21%から約54%に一時的に急伸したが、FRBのケビン・ウォーシュ議長が16日に国際通貨基金・世界銀行の年次総会で追加利上げを示唆しなかったことなどから、現在の観測では約15%まで低下した。
なお、ビットコインは15日に約1カ月ぶりの安値となる8万ドル台前半まで下げ、コインシェアーズのデータでは世界の仮想通貨投資商品から今週これまでに4億3,400万ドルの流出が明らかになった。
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*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。クリプト市場マーケットレポート(10/15 AM10時執筆)寄稿者:仮想NISHI仮想NISHIクリプトアナリスト。B
今後の見通し
また、消費の先行きを巡っては、小売売上高の伸びにエネルギー代の上昇が一部反映されており、ガソリンスタンドの売上高が前月比6.4%増加した一方、ガソリンを除く売上高は0.2%増と8月の1.0%増から鈍化した。
コインシェアーズは、エネルギー高による家計の購買力の圧迫が続けば、足元の堅調な消費データは年後半に需要の弱まりへ転じる可能性があると分析した。
FRBの次の判断を巡っては、予測市場プラットフォームのポリマーケットで15日時点の10月会合での据え置き確率が約87%、0.25ポイントの利上げ確率が約14%だった。ただ、先物市場の見方はCPI発表後にかなり引き締め寄りへ傾き、年内の追加利上げ予想も上昇しており、コインシェアーズは変わったのは方向ではなく時期だとレポートで述べた。
こうした中、コインシェアーズはビットコインの短期の見通しを根本的な弱気ではなく膠着局面と位置づけ、インフレが鈍化している明確な証拠か追加の引き締めの懸念を取り除くほどの景気の弱さが示されるまで、今後数週間はトレンドではなくデータ待ちのレンジ相場とみるよう促している。
米国時間で10月27日から28日のFRB会合に続き、物価目標の基準となる9月の個人消費支出価格指数が29日、10月の雇用統計が11月6日、10月のCPIが11月10日に発表される予定だ。
CoinPost
編集部
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