*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
クリプト市場マーケットレポート(10/15 AM10時執筆)
ビットコイン(BTC)は14日夜から15日未明にかけて下落した。背景には、米国のインフレ率が市場予想を上回ったことがある。
9月の米消費者物価指数(CPI)は、エネルギー価格の高止まりなどを受けて市場予想を上回った。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が高まり、金利を生まない資産であるビットコインが相対的に売られる展開となった。

出典:CoinPost Terminal
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米9月の消費者物価指数が予想を上回り、仮想通貨ビットコインは14日夜急落し8万2,000ドルを割り込んだ。10月の利上げ確率が約54%に上昇し、金利見通しへの懸念が再燃した。
10月14〜10月15日の相場状況
オプション市場では、権利行使価格9万〜10万ドルのコールオプションに建玉が多く、デリビットの市場参加者には依然として上昇を見込む動きがみられる(下画像赤枠)。ただし、足元ではプット・コール・レシオ(PCR)が徐々に上昇しており、下落リスクを警戒する姿勢も強まりつつある(下画像黄矢印)。
一方、先物市場を見るとシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)では、9月以降、レバレッジドファンドによるロングポジションが小幅に増加している。ただし、市場全体の建玉やポジション構成に大きな変化はみられず、積極的に上昇方向へポジションを傾ける動きは限定的である。
また、ビットコインと米国株式指数との相関は足元でやや高まっている。このため、ビットコイン独自の材料よりも、米国株式市場の値動きに価格がやや左右されやすい状況となっている(下画像赤枠)。
現状分析(10月15日 10時時点)
クラリティー法案の採決を巡る動向が市場の注目を集めた先月と比較すると、足元のビットコイン市場では独自の価格変動材料が乏しく、米国の金融政策や株式市場など、外部環境の影響を受けやすい状況が続いている。特に10月に入ってからは、エネルギー価格の上昇を背景としたインフレ懸念により、米国の金利が高止まりしており、ビットコインの上値を抑える要因となっている。
市場予想を上回るCPIを受けて、今後発表される米国の経済指標に対する市場の注目度も高まっている。特に15日の米小売売上高や23日の米購買担当者景気指数(PMI)は、FRBの金融政策見通しを左右する材料として注目される。当面のビットコイン相場は、独自材料による上昇よりも、米国のインフレ動向や金融政策見通し、株式市場の値動きに影響されやすい展開が続くと考えられる。
- 10/15日 米小売売上高
- 10/23日 米購買担当者景気指数(PMI)
- 10/29日 米連邦公開市場委員会(FOMC)
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