- Chainlink Labsと戦略提携、CCIPを優先採用
- ACEを導入支援サービスに追加、コンプライアンスを自動化
- 国内での具体的な導入事例や取引規模は未公表
機関向けトークン化で協業
ブロックチェーンとAIを軸に事業開発を手がけるPacific Metaは16日、オラクル大手チェーンリンク(Chainlink)の主要開発企業の一つである米Chainlink Labsと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。異なるブロックチェーン同士をつなぐ相互運用性プロトコル「CCIP」を、同社の相互運用性ソリューションとして優先採用した。
提携の一環として、Pacific Metaはチェーンリンクの「Automated Compliance Engine(ACE)」を、海外ブロックチェーン製品の導入支援サービス「Partner Solutions」の取扱製品に加えた。日本の金融機関や企業が機関投資家向けのトークン化資産を展開する際に、ACEのコンプライアンス機能を使えるようにする。
オラクルは、価格や金利といったブロックチェーン外のデータをスマートコントラクトに届ける仕組みを指す。CCIPはチェーンリンクが提供するクロスチェーン基盤で、複数のブロックチェーンにまたがる資産やデータの移動を担う。
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トークン化預金の事業化に向け、DCPとPacific Metaが連携する。金融機関の発行支援からブロックチェーン開発、事業会社のユースケース企画までを一体で担い、PoCから商用化に向けた案件を順次立ち上げる。
2023年の提携から領域を拡大
両社は2023年6月にも戦略的提携を発表している。当時の主眼は、ゲーム向けの乱数生成機能「VRF」の国内普及と、開発支援プログラム「BUILD」の拡大だった。今回は対象を機関投資家向けのトークン化金融に移し、市場開発や事業開発に加えて、オンチェーンIDとコンプライアンス基盤の整備でも協業する。
CCIPを選んだ理由について、Pacific Metaは分散性や安全装置、発行体によるコントロールの観点から評価したと説明する。同社の発表によると、CCIPではすべての送受信経路(レーン)を16の独立したノードオペレーターが標準で検証する。
具体的な導入事例は示されず
Pacific Metaでアライアンス統括を務めるアンディ・ハン(Andy Hung)氏は、日本の金融機関がトークン化金融への移行を急速に進めているとし、「信頼できるインフラ」と規制上の要請に応える体制が欠かせないと述べた。Chainlink LabsでAPAC・中東の営業担当副社長を務めるニキ・アリヤシンハ(Niki Ariyasinghe)氏は、日本と周辺地域でオンチェーン金融の導入を広げるための提携と位置づけた。
Pacific Metaは、通信や家電、デジタル広告の各分野の有力な日本企業と提携し、チェーンリンクの基盤を国内の規制環境や商習慣に合わせて導入していくとしている。ただ今回の発表では、国内の金融機関・企業による具体的な導入事例や取引規模は示されていない。
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