- セイラー氏、BTCは強気相場に戻りつつあるとの見方
- BTC担保与信100億ドルで新規供給1年分と試算
- STRC約15億ドル買い戻し、配当準備は約3.5年分
ストラテジー会長が示した相場観
ストラテジー(Strategy)のマイケル・セイラー会長は18日公開された講演と対談で、ビットコイン(BTC)が強気相場に戻りつつあるとの認識を示した。向こう12カ月から24カ月の推進力として、銀行によるBTCのカストディ(保管)と与信の拡大を挙げた。
同氏は相場判断の目安に200週単純移動平均線を挙げる。BTCは約3カ月前にこの線で反発し、現在はわずかに上回る水準にある。15年単位で見れば想定どおりの値動きだという。
過去1年の逆風には、制限的な通商・外交・金融政策と、AI投資への資金集中を挙げた。BTCは純粋な資本であり、リスクオフ局面では株式以上に打撃を受けると説明。カナダへの度重なる貿易戦争の宣言や、利回りの100bp(1%)上昇を例に引いた。
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銀行の与信拡大を主な材料に
セイラー氏が特に重視するのは銀行の動きだ。BTCを担保にした与信100億ドルは、新規供給の「1年分」に相当すると試算する。銀行はBTCを自ら保管するまで与信に踏み出さないため、カストディの広がりがそのまま信用ネットワークの形成につながるとした。
同社が独自に追跡する銀行のBTC対応指数は、9%から34%に上昇したという。証券のトークン化も追い風に挙げた。AIによる自動化で大半の財やサービスの価格が下がる一方、ロボットはBTCを新たに生み出せないとし、希少資産としての価値が高まると主張した。
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クラリティー法の停滞は業界に悪くないとの見方
米仮想通貨市場構造法案(クラリティー法)の審議停滞について、同氏は業界にとって悪いことではないとの見方を示した。約630ページに及ぶ法案のうち600ページは制限規定で、必要なのは「1ページの権利章典」だという。
代わりに評価したのが規制当局の個別対応だ。同氏は、米財務省がステーブルコインの規則を示し、米証券取引委員会(SEC)がトークン化証券に道を開き、米商品先物取引委員会(CFTC)が米国投資家向けの仮想通貨デリバティブ提供を認めた点を挙げた。
STRCは買い戻しで額面近くに回復
同社の永久優先株STRC(Stretch)は現在、年12%の配当を支払う。夏の初めに額面100ドルを割り込んだ際、同社は約3年分のドル建て配当準備金を設け、約15億ドル分を買い戻した。現在は額面との差が数セントまで縮まり、配当準備は約3.5年分に積み増している。
セイラー氏はこの過程で、市場はBTC建ての配当カバー年数よりも、ドル建て準備の年数を重く見ると学んだと振り返った。STRCを含む優先株4銘柄の配当を日次払いに変える議案は、10月28日の臨時株主総会で同社の普通株(MSTR)株主が採決する。
その先の目標として、BTCを裏付けにドルと連動し、年6%から8%の利回りを払うステーブルコインに言及したが、具体的な発行計画は示していない。
CoinPost
編集部
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