テザー社、中国人民元ペッグの仮想通貨ステーブルコインを正式ローンチ

テザー社が新しいステーブルコインをローンチ
テザー社が、中国本土外で流通するオフショア人民元にペッグされた新たなステーブルコイン「CNHT」を正式にローンチ。CNHTは、テザー社がサポートする4番目のステーブルコインである。

人民元にペッグしたステーブルコイン

米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社が、中国のオフショア人民元(CNH)にペッグされた「CNHT」という新たなステーブルコインを正式にローンチした

オフショア人民元(CNH)とは

CNHは、中国本土外で取引できる人民元のひとつ。人民元には、中国本土で取引可能なオンショア人民元(CNY)と、中国本土外で取引されるオンショア人民元(CNY)のNDF(差金決済を前提とする先物取引)、そして中国本土外で取引されるオフショア人民元(CNH)がある。CNHは香港市場を中心に取引される取引量が多い。

仮想通貨取引所Bitfinexの株主であるZhao Dong氏は8月21日に中国現地メディアに対し、CNHTのローンチが近いと語っていた。

CNHTは、ERC20の規格でイーサリアムブロックチェーン上で発行される。ERCとは「Ethereum Request for Comments」の略で、イーサリアムのブロックチェーン上で仮想通貨トークンの発行などを実施する際に採用される統一規格のことだ。ERC20は最もよく知られている規格で、発行されているICOトークンのほぼ全てがこの規格である。

今回ローンチされたCNHTは、米ドルにペッグされたUSDT、ユーロのEURT、日本円のJPYTに次ぐ、テザー社がサポートする4番目のステーブルコインだ。なお、JPYTはまだローンチはされていない。

報道されていた通り無事にローンチされたCNHTだが、ある中国の市場関係者はThe Blockに対し、「中国は規制が厳しいため、CNHTのような仮想通貨は、規制当局からより注視されるだろう。中国の仮想通貨コミュニティは、今後の動向に留意した方がいいかもしれない」と語っている。

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