ナスダックら 英個人向け仮想通貨デリバティブ禁止の方針で撤回勧告

国際取引所連行が英FCAに勧告
国際取引所連合は英FCAに、個人投資家向けの仮想通貨デリバティブ取引を禁止しないよう勧告。市場はこれから成長していく市場だと説明、規制と技術革新のバランスを重視するよう伝えた。

国際取引所連行がFCAに勧告

国際取引所連合(WFE)が、英金融行為規制機構(FCA)に対し、個人投資家向けの仮想通貨デリバティブ取引を禁止しないよう勧告したことが分かった。

WFEには、米デリバティブ取引所CMEや米ナスダック、NY証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)ら大手を初め、ドイツ証券取引所やロンドン証券取引所、豪州証券取引所、スイス証券取引所(SIX)、香港証券取引所など70超のメンバーが所属している。

FCAは今年7月、個人投資家への仮想通貨デリバティブ商品や上場投資証券(ETN)の販売禁止を提案。その理由について、価格変動が非常に大きく、個人投資家への提供は適切ではないと説明している。

個人投資家への仮想通貨デリバティブ商品提供を禁止するというFCAの提案は10月3日に協議が終了し、2020年第1四半期(1月から3月)には実際の方針を定める予定だ。

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10月7日の報道によれば、WFEはFCAに対し、規制に準拠した提供者が責任を持って販売できるような環境を作りながら、新たな金融商品を英国で取引できるようにし、バランス良く規制を進めるように伝えたという。

WFEのトップNandini Sukumar氏は、「FCAを初めとする規制機関は、適切な規制を整備した上で、市場を発展させて投資家が恩恵を受けられるようにすべきでだ。我々は、どちらか1つだけを優先すべきではないと考えている。」と、説明した。

WFEは仮想通貨デリバティブの価格変動が大きい点には同意する一方で、完全に取引を禁止するのは適切ではないと主張。「仮想通貨はこれから発展し、市場も拡大していく。投資家の参入も増加する」と述べている。

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