仮想通貨関心度高まる西アフリカ、デジタル通貨発行か
ガーナでデジタル通貨発行か
西アフリカの国ガーナが、近いうちにデジタル通貨(CBDC)を発行する可能性が浮上した。
ガーナ銀行(中央銀行)総裁のErnest Addison氏が26日の年次会議で発表したもので、重要な関係者と協議しながら、近い将来にデジタル版セディ(ガーナの通貨)を発行することを視野に、試験的なプロジェクトを検討しているという。
目的はモバイルマネーのような電子決済システムを国内でさらに普及させることだ。Addison氏によれば、2017年に9億8200万件だったモバイルマネーの決済が、2018年は14億件に増加。「デジタル時代は金融領域に大きな可能性をもたらし、金融サービスにおける新たな顧客やビジネスの需要を満たすことができる」と期待を示している。
アフリカでは仮想通貨に対する関心が高まっている。ビットコイン(BTC)のP2P取引サービスを提供するPaxful社では、過去12カ月でウォレット数が80万増え、その要因がナイジェリア、ガーナ、ケニヤといったアフリカの国の利用増加であることが先月報じられた。Paxful社のCOOは、「従来の金融サービスを利用できない人も多いため、当社のプラットフォームにとってアフリカは大きな市場だ」と説明している。
The BlockのリサーチアナリストJohn Dantoni氏は今年8月にアフリカのブロックチェーンエコシステムを分析し、64のブロックチェーン・仮想通貨企業が存在すると判明した。取引所やウォレット開発企業など、11種類のカテゴリーに分類できると説明している。
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