ビットコイン大型アップグレード「タップルート」がBIPs上に正式掲載
BTCアップデート「タップルート」がBIPsに掲載
ビットコイン(BTC)の大型アップグレード「タップルート(Taproot)」と「シュノア署名」に関する提案はBitcoin Improvement Proposals(BIPs 340、341、342)として正式に提案、掲載されている。
BIPsはビットコイン技術の発展のため草案を公開・提案する場で、BIPsでの合意形成によってアップグレードが行われる。
タップルートとは、ブロックチェーン上における全トランザクションの見え方を均一にし、区別できないようにして匿名機能を強化する技術。
タップルートの実装のためには、シュノア署名へのアップグレードが必要になる。現時点ではビットコインの取引の際にトランザクションごとに署名は必要だが、シュノア署名によってトランザクションの署名をまとめることで署名データサイズを削減できるという。
アップグレードの実装に向けた今後の流れ
ビットコインコア開発者のPieter Wuille氏は19年12月に、タップルートの最後のレビューミーティングで1つのアップグレードを発表。そのアップグレードに対する開発者らによるフィードバックフェーズが終了した。
上述のように1月23日には、一連のアップグレードのためのソフトフォークの提案(340、341、342)がBIPsに公開された。
この提案がBIPsに掲載されたことは、必要な議論がなされたことを意味するのであって、必ずしも提案が実装されるわけではないことに留意しなければならない。
今後、Wuille氏はプルリクエスト(開発者のローカルリポジトリでの変更を他の開発者に通知する機能)を行う予定だ。開発者らによるレビューの結果問題がなければ、メインネットでの実装手続きが始まる。ネットワーク上でのアクティベートの段取りが議論された後、ソフトフォークが行われる過程になる。
ビットコインは2年以上、合意形成に基づいたソフトフォークやハードフォークが行われていない。最後のアップグレードは2017年8月に行われたSegWitの実装だった。SegWitは、スケーラビリティ問題とトランザクション展性というビットコインの重大な課題の改善につながる技術に該当する。
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