ダークネット市場の売り上げ増加も、仮想通貨利用は全体の0.1%未満
ダークネット市場取引高は前年比70%で拡大
仮想通貨マネーロンダリング調査企業Chainalysisはダークネット市場に関する最新の報告書を発表した。
ダークネット市場では、合法的な取引に加え、麻薬や銃などの違法取引が仲介されている。取引にはしばしばビットコインなどの仮想通貨が用いられる傾向ががある。
ただし、仮想通貨トランザクションのほとんどは取引所取引や合法的な商業取引だ。全トランザクションに占めるダークネット市場での取引高の割合は、2013〜2016年まで1%を下回る水準で推移。さらに仮想通貨市場の急拡大によって、その割合は2017年と2019年の間において、0.1%未満に低下している。
一方、ビットコインはダークネット市場で利用される主要な仮想通貨で、その知名度も相まって、約93%のダークネット市場でビットコイン決済が受け入れられている。Chainalysisによると、2019年12月のダークネット市場での仮想通貨取引高は約6億ドルを記録した。
また、ダークマーケットでのビットコイン取引高はビットコイン価格の上下にあまり影響を受けにくいのも特徴的だ。例えば、2019年7月の価格高騰時には、ダークマーケットでのビットコイン取引高は、取引所の取引高などに比べて上昇幅が小さかった。
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