仮想通貨取引所マウントゴックス、民事再生案の提出期限が再延期=東京地裁

再生計画の提出期限を再延長

仮想通貨(暗号資産)取引所マウントゴックス(MT.Gox)の民事再生手続きで、再生計画の提出期限が7月1日まで延長されたことが分かった。

30日に出された通知では内容までは明確になっていないが、再生計画にいくつか変更が生じるという。再生計画の提出期限は、3月31日まで延期されていたが、東京地方裁判所が計画の策定にはより綿密な検討が必要であると判断し、再度延長した。

マウントゴックスは2014年に突然閉鎖し、ビットコイン85万BTC分を失ったと宣告。その後20万BTCが見つかり顧客への一部返済が可能になるなど、東京地裁ともやりとりしながら、民事再生手続きを進めている。先週には、顧客への損失額償還に向けて準備を進めていることが分かった。

関連マウントゴックス、顧客への債務弁済に準備整う

債権者はBTCとビットコインキャッシュ(BCH)と法定通貨の組み合わせで元の金額の約25%を受け取ると予想される。2014年以降、BTCの価格は大幅に上昇しているため、債権者の多くが元の投資よりも大幅な利益を得られることにはなるが、現在の価格から算出すると、補償は割安の金額になる。

マウントゴックスの閉鎖は、元代表取締役マルク・カルプレス被告による取引記録データの改ざんも明らかになり、仮想通貨業界に対する規制の必要性を世界の関係当局に喚起した出来事となった

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Mt.Gox社の管財人である小林氏は28日、債権者支払いの道筋をつける再生計画案提出が来年3月まで延期されたと発表、詳細を明かした。債権者への弁済方法を巡り、協議不十分と判断された。
2014年の「マウントゴックス事件」の後も、仮想通貨の投資を続ける日本在住のカナダ人がいる。たまたま事件の直撃は避けたが、投資を止めようとは思わなかったという。彼が選んだのは投資通貨の変更だった。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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