2度目の半減期を迎える世界6位のビットコインクジラ 資産価値は30倍の『557億円』に
2015年以来の一匹のクジラ
前回の半減期前に大量のビットコインを保有した大口仮想通貨投資家の資産が、2度目の半減期を迎えることがわかった。
Coinmetricsのデータによると、ビットコインクジラの一人が2015年4月以来、保有する総額6万8000のビットコインを動かしていない。現在の価格で換算すると、5.2億ドル以上にのぼる。
2015年3月31日には、ビットコインの価格248ドルだったため、2度の半減期を迎える2020年までに価値が30倍へと膨れ上がった試算だ。
Coinmetricsはこのような大口クジラが「5年のホールド期間を超えた」ことは、稀な事例であると指摘、独自指標の『アクティブ供給数』から、眠ったビットコインとして、6.8万ビットコインを外すことを決定したという。
クジラは多数
bitinfochartsのデータによると、アドレス別で5年以上動かれていないビットコインで、1アドレスで保有されている最も多い額は約8万BTC。今回のアドレスは、トップ3に入るBTC量に相当する。全期間でも取引所ウォレットを抜けば6位に入る資金量だ。
もちろん、クジラの正体や目的は不明だが、ビットコイン黎明期のマイナーであることも考えられる。2016年7月にはビットコインの第二半減期が起きたため、このクジラが報酬減額を見据えて長期保有をしている可能性はある。
このクジラが保有するビットコインはあと14日で二度目の半減期を迎える。ビットコインは2016年の半減期の日に約660ドルで、それから2017年12月17日の過去最高値(約2万ドル)に到達し、計30倍を記録した。
一方、クジラの保有ではなく、単純にアクセスのできない失われたビットコインの在庫といった見方もある。ブロックチェーン追跡企業Chainalysisによると、これまで230万〜370万のビットコインは保有者が秘密鍵を紛失するなどの理由で永久に消失した状況にあることを報告している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します