DeFi初のビットコイン無期限契約、大手ベンチャーキャピタル出資のdYdXが提供へ
DeFiにもBTC Perp
大手VC「a16z」が出資する仮想通貨(暗号資産)分散型取引所兼DeFiプラットフォーム「dYdX」が、ビットコインの無期限契約デリバティブ商品をリリースした。
この無期限契約(Bitcoin Perpetual Contract)は、普及率の高いテザー(USDT)ではなく、米国で規制されるステーブルコインUSDCが利用される。BTC/USDCの取引ペアで、レバレッジは最大10倍。精算は現物BTCではなくUSDCで行われる。(米国居住者は利用対象外)
DeFi領域で、ビットコインのデリバティブを取り扱うのは初の事例で、dYdXでビットコインに関連するサービスを提供することも初めてとなる。公式サイトによると、イーサリアムおよびDAIの無期限契約商品も今後予定されている。
無期限契約商品は、BitMEXをはじめ、バイナンスやOKEx、FTXなどの主要マーケットでは最も取引されているビットコインの主流デリバティブだ。
また、従来の取引所で契約の精算がオンチェーンで行わない仕組みに対し、dYdXの無期限契約はイーサリアムブロックチェーン上でUSDCに精算されるため、中央集権的取引所のシステムより透明性が高いとしている。
さらに、dYdXの無期限契約はスマートコントラクトで行うため、トップ取引所から取得する価格のフィードを担当するオラクル機能ではDeFiプロジェクトMakerの「オラクルV2」が導入される。
DeFiにおける初のビットコインデリバティブ商品がローンチされたことで、他の大手DeFiプロトコルも今後トレーダー向けの商品を導入するきっかけになるか。
参考:dYdX
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