エネルギーバリュー(EV)で見る、ビットコインの本質価値と相場の展望
エネルギーバリューで見るビットコインの価値
デジタルアセットマネジメントCapriole Investmentsの責任者Charles Edwardsは、ビットコインの価格が2019年9月以来、初めて「オーバーバリュー(過大評価)」水準になっていると指摘した。
オーバーバリューの水準は「エネルギーバリュー(EV)」に基づくもので、むしろビットコインにとっては強気であるという。
過去の傾向から、EVが底を付けてトレンドを上向きに回復させれば、ビットコインのトレンドは大きな上昇トレンドに転換する。特に半減期はそれが顕著だ。
現在、日足のEV値がビットコイン価格を追い越していくサインが見え始めた。このサインが継続すれば、価格はより早く回復できるはずだ。
EVとは、Edwardsが独自で設計したインジケータで、ビットコインの適正価格を表す。「適正価格とは、エネルギーのインプット、供給の増加率および法定通貨の要素の3点から組成される」と説明している。
- エネルギーのインプット:ハッシュレート x 採掘エネルギーの効率(J/GH)
- 供給の増加率:年間のビットコイン流通数の増加
- 法定通貨の要素:エネルギー単位における法定通貨の変換率
2016年7月に起きた2度目の半減期では、ビットコインの価格を上回っていたEVがBTC急落に伴い急落。底をつけたのち、ビットコインとともに上昇するという推移をたどっていた。
2019年には、強気相場終了後の8月ごろから再びオーバーバリューとなっていたが、2020年5月の半減期後、EVはビットコインの価格ラインを再度下回っている。
2016年半減期後のように、EVがBTC価格を下回った状態が続いた場合、強気相場が軌道に乗ることを示唆する。一方、EVとビットコイン価格ラインがクロスして下回れば、一時的に価格が下落する可能性があるとされる。このような下落から早く回復できるというのが、Edwardsの示す強気シナリオである。
参考:EVモデル
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