先週マイナーの動き
オンチェーンデータByteTreeによると、過去一週間で採掘業者(マイナー)のビットコイン動向で、送金量が新規採掘量を超えたことがわかった。このデータは、過去に採掘したBTCを新たに送金に回していることを示すもので、マイナーが資産の切り売りをしている可能性が指摘されている。
直近1週間は、ハッシュレートが大幅に低下したタイミングで、半減期後の影響がマイナー指標から警戒されていた。
追跡されたマイナーウォレットで、6月1日までの一週間で新たに生成されたビットコインが計5888BTCであるなか、送金量は6561BTCと11%上回った。6561BTCは「ファーストスペンド」に該当するもので、マイナーが新規に獲得した通貨が対象、投資で購入したBTC量は含んでいない。(※「ファーストスペンド」:生成されたビットコインが初めてウォレットから動かされる送金)
仮想通貨有識者のConner Brownは、これらのビットコインがマイナーによって売却される、マイナーの採算調整を示す結果だと指摘する。
一方、大手マイニングプールF2Poolのグローバル事業責任者Thomas Hellerによると、2020年全般に視野を広げれば、ビットコインを全て売却し、退場した業者は過去より少なかったという。
最新の傾向としては、採算が取れなくなったマイナーはコストを賄うために、旧マシンなど、不利益なマシンをコストのより低い地域(ロシアやカザフスタン、南米等)に売却している傾向があると補足している。(米Cointelegraph取材より)