カルダノ(ADA)、Q4にコインベースカストディでステーキング対応予定
コインベースカストディがADAサポートへ
米大手仮想通貨(暗号資産)取引所コインベースが運営する『コインベースカストディ』が、2020年Q4(10月から12月)に仮想通貨カルダノ(ADA)のサポートを開始する予定が分かった。
コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用するADAは、次期アップグレード「Shelley」からステーキングが可能になる。その際、コインベースカストディのコールドストレージでADAを保管できるようになるため安全性が向上するという。ADAの開発を行うIOHKは「従来の金融機関と同等の安全性を提供する」と説明している。
IOHKは3日の「Cardano Virtual Summit 2020」で、コインベースカストディとの契約を発表。コインベースカストディはニューヨーク州財務局に規制された機関で、米国の大手会計事務所が発行するセキュリティ認証も取得済みだ。
関連:コインベースカストディ、セキュリティ評価基準2つに合格
コインベースカストディのプロダクト責任者は、「規制されたプロダクトを利用することによって、カルダノのようなプロジェクトは、メインストリームでの普及を拡大する可能性がある」と自信を見せた。
Shelley実装のアップグレードは今月29日に実施予定。ステーキングは8月中旬から開始する。
関連:カルダノの次期大型アップグレード「Shelley」、メインネットでノード稼働へ
また2020年内にADAがコインベースに上場する可能性も報じられている。IOHKの担当者は仮想通貨メディアCointelegraphに対し、「現在多くの取引所と共に作業を進めている。コミュニティは2020年末までに、さらに詳しい情報を入手することができるだろう」と述べた。
ファンドの発表
今回のイベントで、IOHKは「cFund」というファンドのローンチも発表した。
cFundは、カルダノを含むIOHKのブロックチェーンプラットフォームの普及を促進させるためのベンチャーファンド。デジタル資産運用企業「Wave Financial Group」とのパートナーシップで実現させた。
IOHKのブロックチェーン技術でプロダクトやサービスを作る世界のスタートアップや創設初期の企業に対し、25万ドルから50万ドルの投資を予定する。
2日から3日かけて行われた「Cardano Virtual Summit 2020」には、およそ1万人の人々が出席。これは米仮想通貨メディアCoinDeskが主催する世界最大級のブロックチェーン・仮想通貨カンファレンス「コンセンサス」を上回る規模だったという。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します