カルダノでHydraがリリース
仮想通貨カルダノ(ADA)の開発機関「IOHK」は、セカンドレイヤーソリューション「Ouroboros Hydra(ヒュドラ)」を正式にローンチした。Hydraは、カルダノネットワークのオフチェーンプロトコルで、トランザクション処理に関わるスケーラビリティを高める技術として開発された。
発表によると、Hydraのローンチによって、カルダノネットワークのスケーラビリティを高めるほか、開発者らは、マイクロ決済や、投票、保険契約など、多方面でdApps構築を行うことができるようになる。
開発は、エディンバラ大学のブロックチェーン研究所の開発協力のもと、5年の月日をかけたとしており、トランザクション処理では、理論上、1秒あたり100万件のトランザクション処理も可能にすると説明した。
Hydra:
Hydraは、「ステイトチャネル」を利用するセカンドレイヤーのスケーラビリティソリューション。ステイトチャネルがカルダノのプロセスデータを「シャード(分割)」するが、ブロックチェーン自体を分割しない利点がある。
Hydraには、ネットワークに接続するユーザが10の「ヘッド(頭)=接続ポイント」を生成するが可能で、データトランザクションの『通路』を追加できるようになる。
一つの「ヘッド」あたり、毎秒1000以上トランザクションを処理できるため、「仮に1000個の『ヘッド』が導入されれた場合、VISAのようなグローバルペイメントシステムをも凌駕できる」と説明した。(VISA=約2000TPS)
テスト時点では、Hydraがマイクロ決済を効率化するトランザクション速度が証明されたとしており、利用例としてデジタル新聞の閲覧費用やゲームアイテムの購入にも応用できると発表した。
参考:カルダノ発表