中国四川省などビットコインの主要採掘エリア、洪水災害の影響は限定的
中国の洪水とBTCハッシュレート
中国・四川省などで7月中旬〜8月下旬に発生した豪雨災害。
ビットコインの採掘業者への影響が懸念されたが、特に打撃を受けておらず、ハッシュレートは堅調に推移している。シンガポールのビットコインファンド「Stack Funds」が報告した。
中国で発生した豪雨・洪水災害では、広範囲における停電事故が相次いで報じられた。特にビットコインマイニングが盛んに行われている四川省等地域でも、市民生活に数々の影響を及ぼした。
しかし、Stack Fundsの調査によれば、ハッシュレート全体的推移からみると災害による影響は限定的で、9月初めには8月の最高水準に戻っているという。
BTC採掘における世界シェアの60%以上を占める中国では、停電などの事故によるハッシュレート急落は過去にも例があった。
安定したハッシュレートの推移は、ビットコインの価格における重要な要素の一つ。今回は豊水期を受けてもハッシュレートは堅調に上昇している。
ーStack Funds
CoinMetricsのデータでも、過去7日間に記録されたハッシュレートは、8月の洪水災害の一時的急落から回復し、安定に推移していることがわかった。
一方、採掘難易度では、8日に-1.21%と易化した。こちらのデータからも災害の影響は限定的だったとの見方がある。
マイニングマシン関連では、大手メーカーBitmainが「外部干渉」を理由に6〜7月に納品する予定のマシンを3ヶ月延期(9〜10月)を発表しており、引き続き新規マシンの導入ペースが継続的に鈍化する可能性があると見られている。
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