金持ち父さん著者「コロナワクチン完成で金やビットコイン相場が崩壊するなら好機」
失速のビットコインは買いか
「金持ち父さん貧乏父さん」の著作で有名なロバート・キヨサキが、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは、新型コロナウイルスのワクチンが承認されれば、失速し急落する可能性を指摘した。
キヨサキはこれまでビットコインの強気派として仮想通貨界隈でも知られている人物だ。
新型コロナワクチンが承認されたら、ビットコインや金相場はクラッシュするかもしれない。その時が「買い」のチャンスだろう。
ーロバート・キヨサキ
同氏は、米国経済の根本的な問題について、コロナによるパンデミックよりも、26.7兆ドル超におよぶ巨額負債を問題視している。ビットコイン、金と銀を長期的投資先として「ベストな選択肢」とした。
下図がリアルタイムで観測できる米国の負債バランスシートだ。
キヨサキは、ワクチンの承認が金やビットコインなどの資産を下落させる可能性の根拠について直接触れていないが、ワクチン承認による株高局面で投資家がリスクオンに傾倒し、金やビットコインにリスクヘッジされた逃避資金を回すシナリオなどが考えられる。
一方現在では、米国をはじめ、中国、ロシア等の国々は、国家の威信をかけてコロナ・ワクチンの開発に注力している。
トランプ政権は17日、ワクチンを全米に速やかに供給する態勢を来年1月までに整備する指針を国会に通知したことや、米ファイザーが15日にワクチン候補の後期臨床治験で、軽度から中度の副作用が発症したと報告した事例がある。
米ナスダック上場企業MicroStrategyは15日、新たな資本配分方針の一環として、計16,796BTC(約1.75億ドル)の買い増しを行なった。8月に購入した分と合わせ、所有するビットコインは計38,250BTCとなることが報じられた。
CEOを務めるMichael Saylorは購入した4.25億ドルに及ぶビットコインが、今後100年を見据えた投資だと説明し、「米ドル無限印刷」によるインフレリスクを回避するために、長期的企業戦略としてビットコインを採用する方針を表明した。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します