次世代イーサリアムのテストネット「Medalla」ステーキング数が大幅増
ETH2.0への期待感
次世代イーサリアム2.0の「フェーズ0」実装に向けたパブリックテストネット「Medalla」でステーキングされた暗号資産(仮想通貨)ETHのテストトークンGörli ETH数が約200万に到達していることがわかった。
Beacon Chainテストネットデータを観測するサイト「beaconcha」によると、現在アクティブなバリデータ(ビットコインのマイナー相当)は62,954におよび、ステーキングされているGörli ETHは1,981,744に達している。
テスト用のETHであるため、トークン自体は無価値であるが、8月4日のMedalla稼働して以来、ステーキングされるETHの数は右肩上がりの状態で、8月20日より倍増していることから、テストネットへの参加が活発であり、「フェーズ0」実装への期待感が読み取れる。
Medallaは、稼働直後の参加率は低迷しており、バリデータの設定ミスや、ステーキングプロセスに不慣れな点などが指摘されていた。稼働から約2ヵ月を経て、バリデータ数およびステーキング数の順調な増加は、ネットワークの安定性を示唆する。
ETH2.0の「フェーズ0」では、現行のイーサリアムネットワーク(ETH1.0)のPoWからPoSへの完全移行は行われず、ETHのステーキング機能(PoS)が実装される段階として、ETH1.0と並行稼働する見込み。既存ネットワークのdApps開発者も特別な行動は必要ないという。
PoSへの完全移行は2021年に予定されており、メインネットのシャードチェーン実装にあたる「フェーズ1.5」に該当するとされる。
- フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
- フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
- フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
- フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)
また、ETH2.0におけるデポジットとジェネシスの「予行演習」にあたる3日間限定のテストネット「Spadina」は、日本時間21時よりローンチする。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します