インド大手仮想通貨取引所、イーサリアム2.0の小口ステーキングサービス導入へ
ETH2.0の少額ステーキング
インド大手暗号資産(仮想通貨)取引所CoinDCXが、イーサリアム2.0におけるデポジット(ステーキング)のサービスを提供予定であることがわかった。早ければ翌週(11月15日)以降、0.1ETH(5000円相当)の少額から預け入れることが出来るようになる。
CoinDCXでは、特設したCoinDCXスマートコントラクトの利用により、1トランザクションあたり、0.1ETH〜1,000ETHまでの資産を預け入れることができる。(参照:米Cointelegraph取材)
イーサリアム2.0のデポジットコントラクトは、フェーズ0におけるビーコンチェーンにおけるETHステーキング契約機能であり、すでにステーキング自体を行うことが可能だ。
注意点として、デポジットコントラクトに預けたETHによる「ステーキング報酬」は、ネットワークの拡張にあたるフェーズ1.5の「シャードチェーン」実装まで、システム上引き出すことができない。ETH2.0のロードマップによると、フェーズ1.5は2021年に実装予定となっており、入金されたETHはフェーズ2まで約2年間出金できない仕組みとなっている。
個人でデポジットコントラクトのステーキングに参加するには、最低32ETH(約150万円)が必要であるが、ミニマムデポジット可能なCoinDCXのサービスは、個人投資家など小口ユーザーの参入ハードルを引き下げる。
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ETH2.0のデポジット状況
ETH2.0のデジポジットコントラクトには、11日時点で52,961ETHが入金されている。
目標とする12月1日にETH2.0のコアとなる「ビーコンチェーン」をアクティベートするためには、11月末(24日前後)までに524,288ETHの入金が必要だが、早期投資家への「インセンティブ設計」の不足が指摘されるほか、必要資金量とロックアップ期間の長さなどから、現時点での進捗は期限まで3/4経過時点で約10%程度に留まる。到達できなかった場合は、目標額に到達して7日後にローンチを迎えることになる。
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