米ブルームバーグが仮想通貨の過熱ぶりを報道、識者の見解は
強気な仮想通貨市場
米大手メディアのブルームバーグが、暗号資産(仮想通貨)の強気相場について再び報じた。
仮想通貨取引所の出来高急増や新規流入、グーグル検索の状況や著名人らの反応をもとに、「ビットコインマニアが帰ってきた」と伝えている。
ブルームバーグは先週、価格が3年前の最高水準近くまで高騰するビットコイン(BTC)について、17年の仮想通貨バブルほど話題になっていないとし、その理由について識者の見解を交えて報じた。米国では3年前のサンクスギビングデー(11月の第4木曜日)、夕食時の食卓での話題は「BTCの歴史的な高騰で持ちきりだった」と説明している。
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ブルームバーグは今回、アルトシーズンの再来を背景に、ビットコインキャッシュ(BCH)、XRP、ダッシュ(DASH)といったアルトコインの高騰にも言及した。なかでも、XRP価格急騰は顕著であり、CoinGeckoのデータでは、週間騰落率は一時120%高を上回った。
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為替取引・株取引・商品取引などを提供する世界最大級のソーシャルトレーディングプラットフォームeToroの現状について、初めて取引を行う初心者投資家数が17年12月のバブル水準に近づいていると指摘。1日あたりのBTC取引数の急増をデータで示した。
著名人の反応については、英国の女優Maisie Williams氏のツイートを紹介。「BTCを買うべきか」とツイッター上で回答を求め、90万超の回答のうち、買うべきではないとするユーザーが53.4%を占めたが、Williams氏は最終的に購入したとしている。
このような状況について、仮想通貨のレンディングサービスを提供する英Nexoの共同創設者は、FOMO(乗り遅れまいとする心理)の兆候が広がり始めていると指摘。「BTC保有量を増やすため、BTCを担保にお金を借りる個人投資家が現れ始めている。」と述べた。
ブルームバーグによれば、米国のGoogle検索数にて、主要仮想通貨取引所「coinbase」の検索数は、過去1年間で最大にまで伸びている。
リスク管理の重要性
史上最高値2万ドル更新への期待が高まる一方で、市場関係者は一様に慎重姿勢を崩さない。ブルームバーグはこの点について、「経済や企業のファンダメンタルズ要因を根拠とした株や債券と異なり、仮想通貨の価格変動は読みにくい」とし、「優れた投資家でも値動きを予想するのは困難」だとした。
エストニアを拠点にする取引所CoinMetroのCEOはブルームバーグに対し、「主要メディアの注目が高まると、売りが膨らみ、価格下落につながるのが世の常だ。今回もそうなるかは分からないが、リスク管理は必要だ。」と述べている。
参考:ブルームバーグ
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します