仮想通貨市場をけん引する第二次DeFiブーム、関連銘柄のイーサリアム高騰へ
仮想通貨市場
25日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+1.73%の339万円(32,800ドル)に。
先週末に2万8千ドル台まで暴落したが、押し目買いが殺到して大きく反発。意識されていた日足保ち合い下限の33,800ドル付近から反落(上図:赤丸)するも、今朝方の下落は31,000ドルで下げ止まり、再び反騰している。
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イーサリアム、再び高騰
ビットコイン反騰は、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が、前日比+15%(コインチェック)と高騰したことも後押しした。
米コインベースでは、3年前に記録した過去最高値1,420ドルを再び更新し、一時1,477ドルまで到達した。イーサリアムの時価総額は、ビットコインの時価総額の約1/5規模となる。
データ分析サイトGlassnodeのデータによると、仮想通貨取引所のイーサリアム残高は、過去15か月で最低の1540万ETH(205億ドル)まで減少した。20年夏のDeFiブーム以降、イーサリアムの価格高騰と反比例するように減少の一途を辿っており、DeFiやステーキング需要を背景に、中・長期保有の動きが顕在化している。
次世代チェーンETH2.0のデポジットコントラクトには、1月19日に17万ETHが預け入れられたほか、21日にはさらに20万ETHが預け入れられた。
仮想通貨オンチェーンデータ分析サイトTheBlockのデータによれば、7日時点で約20億ドル(2000億円)相当の217万ETHが預け入れられており、DeFiのデポジットを含め、需給面は大幅良化している。
成長著しいDeFi市場
イーサリアム高騰の背景にはさまざまな要因があるが、昨今では分散型金融(DeFi:Decentralized Finance)市場の「第二次ブーム」がけん引している。
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昨年6月頃に始まったDeFiブームは、その後セクターから資金が流出するなどして「一過性のバブル」との指摘もあったが、同年10月にFlowブロックチェーン主催のオンラインイベントに登壇したgumiの國光氏は「一過性どころか大きな革命の一つだと考えている」とこれを否定。ユーザーにインセンティブを与えて、圧倒的な流動性を生み出したUniswapの利点にも言及した。Uniswapは、イーサリアム上の最大手DEX(Decentralized Exchange)プロトコルだ。
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DeFi市場では、Maker(MKR)に次ぐ2番手に位置するAave(AAVE)の価格、及び市場規模が急拡大している。
Aave(アーベ)は、英ロンドンに本社を構える世界最大手のDeFiサービスであり、イーサリアムブロックチェーン上に構築された分散型ノンカストディの金融プラットフォーム。Aaveはフィンランド語で「お化け」を意味し、DeFi分野で透明かつオープンなインフラを創造するというAaveの取り組みを象徴している。
急伸するAaveの日間取引量が過去最高の10億6000万ドルに達したほか、無担保借り入れ可能な「Flash Loans(フラッシュローン)」などの需要が急増。サービス開始以来、約1年で17億ドル以上が発行された。
昨年10月には、学習履歴をブロックチェーンで管理するeラーニングプラットフォーム「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtecが、Aaveより、日本初・日本唯一の企業としてシードラウンドの資金調達をGrant(グラント)にて実施した。
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techtecは、業界第一人者の田上智裕CEO率いる国内の有望ベンチャーだ。田上氏は、DeFi領域の可能性について、プレスリリースで以下のように表現している。
DeFiとは、ブロックチェーンを活用することで金融事業から運営者を排除した非中央集権型のサービスの総称のこと。
全ての金融サービスがスマートコントラクト(自動実行プログラム)によって同期し、外部の金融サービスと連携する際のあらゆる作業(提携のための商談やAPIの開発など)が不要となるため、”レゴブロック”を積み重ねるように金融サービスを構築可能な点が特徴。
FinTechは既存金融のアップデートであるのに対し、DeFiは金融を根本から作り変えるイメージ。
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グレースケール動向
ビットコイン投資信託(GBTC)を提供する、米大手仮想通貨投資企業グレースケールに新たな動きが確認された。
グレースケールを介した機関投資家の買いは、昨今の上昇トレンドを下支えしている。Bybtのデータによると、過去24時間で、16,244BTC(約620億円)が新規流入し、過去30日間で計60,157BTCが預けられた。
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