英プライベートジェット企業、ビットコイン決済利用率が例年の10倍に増加

2020年年末からプライベートジェットのBTC決済が増加

プライベートジェットのフライトを提供する英国の航空企業PrivateFlyは、2021年1月の全搭乗者のうち、約13%が暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)で決済したことを明らかにした。

プレスリリースによれば、例年は仮想通貨による決済は月間搭乗者数の約1%であったが、現物価格の上昇に伴い、ビットコインでの決済頻度も増加傾向にあるという。

PrivateFlyはプライベートジェットでの渡航を提供する企業だ。2014年にベルギーの仮想通貨関連の起業家Olivier Janssens氏がビットコインで支払いを行って以来、決済手段としてビットコインやイーサリアム(ETH)、また米ドルに裏付けされた4種のステーブルコイン(GUSD、USDC、PAXとBUSD)での決済を受け付けてきた。

通常ではひと月辺りの搭乗者数の内およそ1%〜2%が仮想通貨決済をしているが、昨年12月は12%、21年1月も13%と仮想通貨決済の比率が増加。過去2ヶ月におけるPrivateFly社の収益では19%を占め、ビットコインで決済した顧客層は一般的な渡航者より一つあたりのフライトの利用額が多かったという。

同社のCEOであるAdam Twidell氏は以下のようにコメントした。

ビットコインでの決済は過去数年間提供してきたが、仮想通貨決済はビットコインの価格上昇に伴い、ここ数ヶ月間で人気が高まってきている。

Twiddell氏によれば、同社の顧客層には起業家や新興技術に敏感なユーザーが多く、2014年にビットコインでの決済を受け入れたのは(1度限りのフライトにおける)世界で初めての事例だとした。

2014年、仮想通貨黎明期からビットコインなどに着眼していたJanssens氏はフライト当日にベルギーの首都ブリュッセルから南仏のコート・ダジュールまでのフライトを予約。当時Janssens氏は「これまでにビットコインで決済をした中で最も高額なのがこのフライトだった。非常に簡単且つ効率的に決済を行うことができた」とコメントし、決済手段と投資手段としてのビットコインを高く評価していた。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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