南アメリカ初のビットコインETF、ブラジルで承認
南米初のビットコインETF
ラテンアメリカ初の暗号資産(仮想通貨)ビットコインETF(上場投資信託)が誕生した。
ブラジルで申請されたビットコインETF(ティッカー:QBTC11)は同国の証券取引委員会(CVM)に承認されたことがCNNブラジルの報道でわかった。
ブラジルの資産管理会社QR Asset Managementが申請を行い、このビットコイン(BTC)ETFは主要証券取引所B3に上場する予定。一方、具体的な上場日程は未定のようで、「6月までに」と報じられた。
カナダで承認された3つのビットコインETFの事例に続き、QBTC11はアメリカ大陸における4番目の承認事例となる。カナダでは、Purpose Bitcoin ETF、Evolve Bitcoin ETF、CI Galaxy Bitcoin ETFとの3つがトロント証券取引所で取引されている。
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ビットコインETFの承認について、QR Asset Managementの親企業QR Capitalは米国でビットコインETFの判断の追い風になり得るとコメント。その理由は、ブラジルのCVMと米国のSECが証券監督者国際機構(IOSCO)のメンバーであることにあり、承認基準などの面において参考対象になるとした。CVMのほか、ビットコインETFを承認したカナダのオンタリオ証券取引委員会もIOSCOのメンバーだ。
一方、米国ではビットコインETFが未だ存在しておらず、VanEckやNYDIGなどの資産管理会社が申請に取り掛かっている。また、VanEckの申請書は今月の15日にSECに受理され、4月29日前後までに最初の判断が公表される予定がある。
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