JPモルガンの新規仮想通貨関連プロダクト
米大手金融機関のJPモルガンがクライアントに対し、暗号資産(仮想通貨)関連株に投資できる仕組みの提供を検討している。
米SEC(証券取引委員会)へ提出した書類によると、新規プロダクト「Insight Notes」は仮想通貨関連企業の株式をバスケット型の投資商品として組成、仮想通貨関連株に包括的なエクスポージャーを持つ機会を提供する。対象となる上場企業は、CME Group(デリバティブ取引所)やMicroStrategy、Square、PayPalのほか、Riot Blockchain、NVIDIA、AMDなど仮想通貨マイニングの関連企業も挙げられている。CMEがビットコインとイーサリアムの先物取引、PayPalはビットコインなど4銘柄の売買サービスを提供し、MicroStrategyやSquareなどはビットコイン(BTC)を財務資産として保有している背景がある。
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バスケットに入る株式の組成比率は以下の通りだ。
JPモルガンはSECへの書類で、上記の上場企業の株式へのエクスポージャーは特定の仮想通貨銘柄に投資せずに、投資家が仮想通貨関連株のパフォーマンスを自身のポートフォリオに加えることを可能にする商品だと説明している。
なお、JPモルガンがこの商品をいつから提供し始めるかは明言していないが、「2021年3月26日」を商品の価格設定日、「3月31日より」を発行日と設定。また、満期日を「2022年5月5日」としている。