米Rothschild Investment、7億円相当のイーサリアム投資信託を保有

イーサリアム投資信託にも投資

米大手投資企業Rothschild Investment Corporationが、米グレースケール社の提供するイーサリアム(ETH)の暗号資産(仮想通貨)投資信託を保有していることがわかった。ビットコイン(BTC)投資信託(GBTC)だけでなく、イーサリアム投資信託(ETHE)に出資していることが判明した。

今週SECに提出された書類によると、イーサリアム投資信託が新たにポートフォリオに加わったことが明らかになった。株数は265,302ETHEで、執筆時点では7億円に相当する。

出典:SEC

Rothschild Investmentは1908年に設立され、112年以上投資サービスを提供している老舗投資運用会社。『ロスチャイルド』の名を冠しているが、ヨーロッパの財閥としても知られていた『ロスチャイルド家』との直接的な関係はないという。同企業は、これまでにもビットコイン投資信託のGBTCに投資を行なっており、初めてGBTCを購入したのは2017年だった。

今回の書類でも、GBTCの保有数が掲載された。現在38,346GBTCを持っており、その規模は約2.2億円に及ぶ。GBTCに関しては、今年1月の書類開示では30,454GBTCを保有していたため、保有数がやや増えてきた格好だ。

グレースケールのGBTCおよびETHEの運用額はそれぞれで4.4兆円と8,000億円だが、直近ではこれらの商品への新規資金流入が止まっており、現物価格との価格乖離がマイナスに転じ、その状況は今も続いている。

執筆時点ではGBTCのマイナス乖離が-14%、EHTEが-7.4%となっている。一方グレースケール社のライトコイン投信(LTCN)のプレミアムは906%と現物価格を大きく上回っている。(Bybtデータ

また、GBTCに関しては、3月11日からその私募(新規受付)が停止されている経緯がある。

関連グレースケール投信の「マイナス乖離」が過去最低の-10%台に、ビットコイン市場に及ぼす影響は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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