PayPalやVisa、大手仮想通貨VCの新ファンドへ参加

PayPalが初LP

米決済大手PayPalやVisaは大手仮想通貨VCのBlockchain Capitalが新たに立ち上げた投資ファンドの資金調達に参加した。

Blockchain Capitalは今回のファンドで、計330億円相当の金額を調達。VisaとPayPalのほか、年金基金や大学基金などの機関投資家も参加し、「申込企業の数が募集枠を超えていた」と高い需要を明かした。

Blockchain Capitalは最も歴史の長い仮想通貨VCの一つで、これまで4つのファンドを運用。資産運用額は1,660億円に相当し、ポートフォリオには、コインベースやリップル、クラーケンなどがある。

今回はBlockchain Capitalの第五号ファンドとなる。投資先に関する詳細は明かされていないが、NFTやDeFi分野の関連スタートアップを初期開発段階からサポートし、新規プロダクトのローンチにつなげることを目的とする。なお、仮想通貨・トークンには投資しないという。

また、PayPalがCoinDeskに明かしたところによると、PayPalは今回のファンドへの参加で、初めてリミテッドパートナー(LP)となった。

リミテッド・パートナーシップ

リミテッド・パートナーシップ(有限責任組合、合資会社とも)は、米国などで認められている企業形態の一つ。事業体の管理責任を負う「ゼネラル・パートナー(無限責任社員)」と、出資金額を責任限度として利益配当を受ける「リミテッド・パートナー(有限責任社員)」から構成されている。また、LPには、さまざまな税務メリットがあるという。

▶️仮想通貨用語集

PayPalやVisaは以前にも仮想通貨・ブロックチェーン関連企業に出資した事例がある。今回ファンドへの参加について、PayPalの仮想通貨部門責任者Jose Fernandez da Ponte氏は発表で、「Blockchain Capitalの新ファンドに投資することで、分散型経済および金融サービスの新トレンドをリードする起業家や事業に関わることができるようになる」とコメントした。

PayPalは現在、仮想通貨の売買サービスおよびオンライン決済サービスを提供している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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