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仮想通貨サービス需要「予想の数倍以上」 PayPal社CEO

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PayPal社CEO、デジタル化の展望

米決済大手PayPalのDan Schulman CEOが展望するデジタル化や暗号資産(仮想通貨)の今後について、ニュース雑誌大手のタイムマガジンが特集記事を公開。新型コロナウイルスがキャッシュレス化を促進させた点などについて語った。

PayPal社は国際送金および決済アプリを提供する大手IT企業。1998年にPeter Thiel氏らによって創設され、2000年にはイーロン・マスク氏の手掛けたネットバンキング企業に買収された。その後IPOやeBayによる買収などを経て、現在では200カ国以上で事業を展開するまで成長。

2020年だけで累計100兆円(9360億ドル)相当の154億もの取引を処理するなど、世界的にも決済大手アプリとなっている。

仮想通貨サービス

PayPal社は20年11月に米国ユーザーを対象に仮想通貨売買サービスの提供を開始しており、今月にも傘下の送金アプリVenmoでも同様のサービスを開始した。今後は仮想通貨取引だけではなく、「基本的な取引からそれ以上の価値を提供できる」システムを考えていると示唆している。

関連: PayPal傘下アプリVenmo、ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨4銘柄の売買に対応

仮想通貨導入の経緯

Schulman氏はタイム誌に対して、PayPal社が「仮想通貨や分散台帳技術(DLT)に6年ほど前から目をつけていた」と語った。しかし、当時は「通貨よりも資産」としての側面が多かった点や、ボラティリティの高さなどのイメージが強く、決済サービスを展開するPayPalとしては、導入に踏み切らなかったとしている。

また、仮想通貨がまだ主流になっていなかった点や規制当局との連携などの都合も、数年間導入を見送った理由にあるという。

一方導入後の現在、仮想通貨サービスの需要は期待以上だとして、反響は「当初の予想の数倍以上だった」とコメント。仮想通貨売買サービスへの需要が高いことを窺わせた。4月上旬時のインタビューでは、今後数ヶ月で仮想通貨取引量は2億ドル(約220億円)に到達する可能性があると述べていたが、それを超えた可能性も示唆した格好だ。

デジタル決済の主流化

今月フォーブス社が主催したシンポジウムでも「今後5年から10年間でデジタル通貨(≒仮想通貨)決済が加速化する」と語っていたSchulman氏はコロナ禍でデジタル決済が促進されたと言及していた。感染防止の手段として世界各国で自宅待機などが行われ、食料品の調達などの必然性からデジタル決済の利用が始まり、従来の店頭での決済に比べた容易さが発見されたと説明。結果的に多くのユーザーにとってデジタル決済が習慣となったと見ている。

さらに新型コロナウイルスの感染防止の手段として非接触型決済が主流になったことで、従来のイノベーションのペースに比べて、デジタル決済の導入具合が3年から5年分早まったと述べた。

このようにデジタル決済やオンライン決済などキャッシュレス化が今後10年以内に加速化すると提唱するSchulman氏は「現金だけではなくクレジット利用も衰退する」と予想。法定通貨(紙幣)の利用率が低下することで中央銀行も金融政策の実施方法を改める必要が出るかもしれないと展望し、このような状況がデジタル通貨(仮想通貨)の到来を示すと語った。

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