コインベース、機関投資家向けに法定通貨建て取引を拡充

Coinbase:機関投資家へのオファーを強化

ナスダック上場の米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは、機関投資家向けに法定通貨建て取引および決済オプションを拡充している。

2日の発表でコインベースは、これまで機関投資家が仮想通貨を購入する際、居住国の法定通貨での購入に限られたが、これからは米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、スターリング・ポンド(GBP)の入出金もできると説明。

今までは、多くのグローバルクライアントは、居住国の法定通貨による仮想通貨の購入に制限されていたが、これからUSD、EUR、GBPの入出金が行えて、それらの法定通貨建ての取引ペアも利用できる。

主要法定通貨ペアへのアクセスを開放することによって、機関投資家による資金の流入規模もより大きくなり、各取引ペアの流動性も強化される見込みだ。これは、グローバルな取引プラットフォームになるための重要なステップになる。

ーコインベース

取引手数料を主な収入源とするコインベースは直近、さまざまなサービスを強化中。他のグローバル取引所と競争すべく、USDCの高金利サービスを打ち出し、積極的にアルトコインの新規上場も行っている。Brian Armstrong最高経営責任者は先日、「同社の目標は、法律で認められている範囲で、全ての仮想通貨銘柄を上場させることだ」との方針を明かした。

また、日本への進出も捗っており、先日金融庁への仮想通貨交換業登録を完了させていた。

追記:5月、Armstrong氏とFRB議長と面会か

Armstrong氏は5月に、FRBのPowell議長と面会した可能性が浮上した。

FRBのカレンダーによると、5月11日両氏が会うことになっていたが、実際面会していたか、面会して何について語ったかについては明らかではない。

また、Armstrong氏は5月14日に、ワシントンD.C.への訪問についてSNSに一部の詳細を掲載したが、Powell議長との面会については言及していない。

当時はNancy Pelosi下院議長や、その前議長のPaul Ryan氏、CFTCの前会長Christopher Giancarlo氏など、多くの関係者と会い、ともに撮影された写真もSNSで公開。

Armstrong氏はワシントンD.C.に訪れる目的について、「政府関係者と良い関係を築き、仮想通貨や業界に関する疑問に答えるためだ」とした。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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