スマホでNFT取引が可能に アーダーブロックチェーンの「NFT Magic」とは
参入障壁が低いNFTマーケットプレイス
アーダーブロックチェーン技術を使うNFT Magicチームが、NFT Magicと呼ばれるマーケットプレイスの新たな概要をリリースした。
NFT Magicは、アーダーブロックチェーンのチャイルドチェーン、Ignis(イグニス)上に構築されたNFT販売所だ。後述するSIGBROというアプリを使えば、誰でも手軽にNFTを作成・購入・販売することができるという。
アプリを通したNFTのアップロードに加え、手数料が非常に低いのもアーダーブロックチェーンの特徴だ。これまでの一般的なNFT取引所では、高額な取引手数料が普及の障壁となっていた。
このプラットフォームでは、これまでのような写真やアート作品だけでなく、アニメ、動画、音楽、オーディオ、PDFファイルと多様なデジタルカテゴリーをNFTとして発行することが可能となっている。
NFTMagicは、アーダーブロックチェーン技術、IPFS分散型ストレージテクノロジー、そして「SIGBRO」アプリのセキュリティの組み合わせにより、安全性だけでなく、環境にも配慮したNFTマーケットプレイスを目指している。また、ポータブル性も重視しており、あらゆる種類のデバイスにも今後対応予定だ。
今後、NFT Magicのマルチ・プラットフォーム化およびNFTの普及と共に、作品数および取引数の増加が期待できるという。
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NFT取引を身近にするアプリ「SIGBRO」
NFT Magicの利用において必要となってくるアンドロイドアプリが「SIGBRO」だ。このアプリは、NFTをアップロードするだけでなく、仮想通貨ウォレットや、デジタルIDとしての機能も併せ持っている。
仮想通貨ウォレットとしては、仮想通貨ARDRのほか、アーダープラットフォームで使用されるIGNIS、BITS、GPSなどのチャイルドチェーントークンを保管することも可能。
デジタルID機能も搭載されており、アーダープラットフォーム上の他サービスとも連携が可能。これにより、ユーザーはパスワード入力の手間をかけることなく、暗号技術により自動的にログインできるようになる。現在、このアプリをダウンロードできるのはアンドロイドのみだが、iOS版もリリース予定とのこと。
またNFT Magicでは、ピアツーピアの分散プロトコル「IPFS (InterPlanetary File System)」技術が利用されている。IPFS技術は、次世代通信プロトコルおよびストレージ技術として注目されており、NFT Magicでもこの技術が活用されている。
ブロックチェーンゲームとNFTに注力
アーダーブロックチェーンを使ったNFT関連の製品やゲームは、いくつか開発が進んでおり、トランプゲーム「BridgeChamp」や、トレーディングカードゲーム「Mythical Beings」などが既にリリースされている。
また、アーダー技術が基盤の「Triffic」は、拡張現実(AR)を組み合わせたスマートフォン向けGPS位置情報ゲームだ。ここではアーダーのチャイルドチェーンである「GPS Token Blockchain」(20年9月メインネットにローンチ)が使われている。
ユーザーはポケモンGOのように、アプリ内の地図を利用して現実世界を歩き回りながら、地図上に表示された「GeoMorfs」と呼ばれるキャラクターを発見し、NFTや仮想通貨など様々な報酬を得ることができる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します