ビットコインETNの先物が上場へ、独ユーレックス
新規ビットコインETNが上場へ
ドイツの大手デリバティブ電子取引市場ユーレックスが暗号資産(仮想通貨)ビットコインETN(指標連動証券)の先物を取り扱う予定を発表した。
ETNとは
ETN(指標連動証券)は、ETF(上場投資信託)と並ぶETP(上場投資商品)の一つ。価格や株価指数等の指標に連動する金融商品で、一般的には発行体がその信用力をもとに特定の指標に連動することを保証する債券であるため、裏付け資産を必要としない。しかし、ビットコインETNの場合は現物BTCを裏付け資産とする。
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発表によると、このETN先物契約は9月13日に取引が始まる予定。先物が連動するのは、フランクフルト証券取引所に上場している『BTCetc Bitcoin Exchange Traded Crypto』という上場投資商品。これは昨年6月にドイツ証券取引所の電子取引プラットフォーム「XETRA(クセトラ)」に初めて上場したもので、クセトラにおいて最も出来高の高いETF/ETNの一つだという。また、BTCetcは現物ビットコインに100%裏付けられている。
先物はユーロ建てで取引され、BTCetcで決済される仕組みとなる。
ユーレックスは発表で「この取り扱いは、欧州における初めての規制されたビットコイン(BTC)デリバティブ市場となる」とした。同社の役員Randolf Roth氏は「ビットコインエクスポージャーを求める機関投資家の需要は非常に高くなってきている」とコメントした。
欧州では特にETPやETNといった仮想通貨の上場投資商品が人気のようだ。ビットコインやイーサリアム(ETH)のほか、カルダノ(ADA)やXRP(リップル)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)のETPもドイツやスイスの証券取引所に上場している。また、米金融大手のバンカメやゴールドマン・サックスもそれら一部のETPの清算およびセルトメントサービスを提供していることが先日報じられた。
ETPとは
ETP(上場取引型金融商品)は、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
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