流出被害を受けたLiquid Global、FTXから130億円融資
130億円の融資
ハッキングの被害を受けたグローバル仮想通貨取引所Liquid Global(リキッドグローバル)が、大手仮想通貨取引所FTXから130億円(1.2億ドル)の融資を受けることがわかった。
Liquid Globalは8月19日にハッキングを報告し、被害額が100億円(9,135万ドル)に相当すると明かしていた。(以下がその詳細)
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融資の用途については、Liquid Globalのキャピタル生成、流動性の提供、バランスシートの改善、及び日本とシンガポールのライセンスプロセスの努力に充てる計画があるという。(CoinDesk報道)
また、FTXのサム・バンクマン・フリードCEOはSNSで融資のことについて、「全ての顧客資産は安全で完全にバックされている」、「今回のパートナーシップ機会で、Liquid GlobalとFTXは業界にとって極めて重要な法令遵守及びKYC(顧客認証)における信念を強化することができる」とコメントした。
資金流出の最新状況
Liquid Globalは25日にも資金流出に関する最新のアップデートを公開した。
今回のアップデートで、「19日に起きた事件で、顧客が損失を被ることがないこと、Liquidのバランスシート(貸借対照表)に影響がないことを改めて伝えておきたい」と述べている。
また、22日などのアップデートでは、調査を続けており、資産を新たな金庫(ウォレット)に移す過程にあり、入出金の再開に向けて進めていると報告した。
*追記:Liquid側も融資(資金調達)について公式発表を行った。「FTX社との今後の業務提携等を含めた協議を開始した」という。
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